東京市場のドルは145円台でのもみ合い、CPIへの警戒感ムードは強い(23/12/12)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、実需の円買いと思われる売買後は、様子見姿勢が強まり145円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは145円台でのもみ合い、CPIへの警戒感ムードは強い(23/12/12)

東京市場のドルは145円台でのもみ合い、CPIへの警戒感ムードは強い

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、実需の円買いと思われる売買後は、様子見姿勢が強まり145円台半ばでのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、米消費者物価指数(CPI)発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えるなか、NY連銀の1年インフレ期待が低下したことからややドルが弱含むものの、146円台は維持。その後は、10年債入札結果がさえなかったことから、10年債利回りが4.28%台まで上昇し、ドルは146円台での推移となった。

東京時間は、10時の値決め前後で、実需筋の円買いが入ったとの観測から145円台半ばまでドルは売られた。ただ、今晩CPI発表を控えていることや、明日までFOMCが開催されることなどから、実需の売買一巡後は様子見姿勢が強まり145円半ばでのもみ合いとなった。なお、5年債の入札が順調に進んだことから10年物国債利回りは0.71%台まで低下したが、為替市場への影響は限定的。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:146円15銭
高値:146円22銭
安値:145円34銭
終値:145円38銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円33銭
高値:157円35銭
安値:156円50銭
終値:156円56銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円97銭
高値:96円02銭
安値:95円66銭
終値:95円89銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:183円52銭
高値:183円52銭
安値:182円77銭
終値:182円82銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33107円65銭
高値:33172円13銭
安値:32800円24銭
終値:32843円70銭(前日比+51円90銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

19時00分、欧、独ZEW景況感指数、前回:9.8、市場予想:8.1
19時00分、欧、ユーロ圏ZEW景況感指数、前回:13.8
☆22時30分、米、11月の消費者物価指数(前月比)、前回:0.0%、市場予想:0.1%
☆22時30分、米、11月の消費者物価指数(コア)(前月比)、前回:0.2%、市場予想:0.3%
☆22時30分、米、11月の消費者物価指数(前年比)、前回:3.2%、市場予想:3.1%
☆22時30分、米、11月の消費者物価指数(コア)(前年比)、前回:4.0%、市場予想:4.0%
26時00分、欧、ビルロワドガロー・フランス中銀総裁がイベント講演

☆米FOMC開催(13日まで、発表は東京時間14日未明)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を下回っているほか、雲下限も下放れておりトレンドは悪化している。一方、ボリンジャーバンドでは、−2σは拡大しているが、足元の相場の落着きを受けて「バンド・ウォーク」は回避された。短期的には、142円前半で推移する200日移動平均線(MA)水準で長い下影(下ヒゲ)を二本残したことからリバウンドが入りやすい状況ではある。

一方、11月13日の年初来高値151円95銭を起点とした上値抵抗ラインを上抜けていないことから、調整は継続との見方もできよう。

今晩のCPIの結果内容がどこまで12−13日開催のFOMCに反映されるのか微妙なところだが、11月のイメージが色濃く残っていることから市場の関心は非常に高い。11月は、「10月のCPI予想下振れ→タカ派の政府要人から相次いで「ややハト派」」というなし崩し的な弱気トレンドが発生した。

2024年に4−5回の利下げを織り込む水準までFed Watchは弱気に傾いており、堅調な11月の雇用統計もさほど材料視しない状況は、過度な悲観論に覆われているようにも思える。今回のCPI(前年比)の市場予想は、前月を下回る水準だ。仮にこの市場予想を下回った場合、市場のモメンタムを考慮すると、もう一段の弱気に傾く可能性はある。CPIの結果によって、Fed Watchの2024年末の予想がもう一段下になる展開は想定しておきたい。

FOMCを控えていることから、CPI発表後にドルが上下に振れることはないと考えるが、東京時間終了後のドルのさえない動きを見ると、CPI通過後は下を意識しているように感じられる。145円水準に目立ったテクニカルポイントが無いことから、144円台突入の地合いを警戒しておきたい。上値メドは145円80銭、下値メドは144円50銭とする。

東京市場のドルは145円台でのもみ合い、CPIへの警戒感ムードは強い

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る