東京市場のドルは149円台前半、米製造業PMI注目だが市場参加者少なく方向感乏しいか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今晩の米国株式市場の短縮取引を受けて、積極的な売買は手控えられ、149円台前半での推移となった。
22日の海外時間では、米新規失業保険申請件数が市場予想よりも良好な数字となったほか、11月のミシガン大学消費者信頼感指数も市場予想を上回ったことから、ドル買戻しが加速。149円台半ばでの推移となった。なお、昨晩は、米国が感謝祭の祝日だったことから、ドルを含め主要通貨はほぼ横ばいだった。
東京時間では、今晩の米国株式市場及び債券市場が、感謝祭後の短縮取引となっていることから、買戻し一巡後はじりじりとドル軟化となった。朝方に発表された10月の全国消費者物価指数(生鮮食品除くコアCPI)は、前年同月比2.9%上昇と前月から伸びが小幅拡大したものの、市場予想(同3.0%上昇)を下回ったことから、市場への影響は限定的だった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:149円49銭
高値:149円72銭
安値:149円19銭
終値:149円26銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円03銭
高値:163円24銭
安値:162円72銭
終値:162円87銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:98円05銭
高値:98円25銭
安値:97円95銭
終値:98円05銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:187円37銭
高値:187円65銭
安値:187円14銭
終値:187円25銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33752円05銭
高値:33817円86銭
安値:33622円57銭
終値:33625円53銭(前日比+173円70銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、独Ifo景況感指数、前回:86.9、市場予想:87.4
19時00分、欧、ラガルドECB総裁が講演
22時00分、欧、デギンドスECB副総裁が会議出席
☆23時45分、米、製造業PMI、前回:50.0、市場予想:49.9
23時45分、米、サービス業PMI、前回:50.6、市場予想:50.4
23時45分、米、コンポジットPMI、前回;50.7、市場予想:50.2
24時00分、欧、デコス・スペイン中銀総裁が会議出席
※米国は、感謝祭翌日のブラックフライデーのため、株式、債券市場は短縮取引
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線の水準でもみ合っているが、149円前半水準の雲上限をサポートとした格好に。ボリンジャーバンドでも、拡大する−2σの水準より上で推移しており、下げ渋る動きが見られており、短期的な急変動は一服。
足元、11月13日の年初来高値151円95銭から、21日安値147円15銭の下落幅(4円80銭)の50%戻しに成功している。「半値戻しは全値戻し」という格言通りの反発を期待したいところだが、日米金利差が今後、じりじりと縮小する可能性が高いことを考えると、ドル高円安の最大要因だった円キャリートレードの活発化は難しい。
150円台回復はあったとしても、政府・日銀による為替介入警戒感が高まるような152円台手前は考えにくくなった。つまり格言通りの「半値戻しは全値戻し」は厳しいと考える。なお、ドルインデックスは、103台後半と200日MA水準で下げ止まっているが、こちらも横ばいで強い反発は見られない。
今晩の海外時間では、重要な米経済指標である製造業PMIの発表を控えているが、米国市場は短縮取引のため参加者は限定的だ。仮に米製造業PMIが市場予想の「49.9」、節目の「50.0」ともに上回る強い数字となっても、薄商いのなか、14日の米消費者物価指数以降、沈静化した追加利上げ期待を再燃させるのは難しい。12月8日発表の米雇用統計など複数の経済指標の確認が必要な状況だ。
今晩の海外時間は、米製造業PMIに注目だが、参加者限定のため、方向感に乏しい地合いとなろう。日足の一目均衡表の雲上限が位置する149円水準をサポートラインとした静かな展開を想定する。上値メドは東京時間の高値水準である149円70銭、下値メドは148円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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