FOMC(10月31日-11月1日開催)のポイント:サプライズ無しで為替市場へのインパクトは限定的か(23/10/31)

今回は正直、サプライズが何なのか考えつかないほど無風のFOMCとなりそうだ。

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FOMC(10月31日-11月1日開催)のポイント:サプライズ無しで為替市場へのインパクトは限定的か(23/10/31)

FOMCのポイント:サプライズ無しで為替市場へのインパクトは限定的か

【今回のポイント】

〇 利上げは見送り、年内最後の12月会合での追加利上げ(0.25ポイント)の可能性

〇 パウエルFRB議長の発言は10月19日とほぼ同じで無風との観測

〇 ドルの売買への影響は極めて限定的か

【市場コンセンサスは何?】

10月から11月頭にかけての日米欧中央銀行の政策発表は、26日の欧州中央銀行(ECB)理事会、30日−31日の日本銀行の金融政策決定会合、31日から11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)というスケジュールである。


東京時間10月30日21時時点のFOMCコンセンサスは下記の通りである。

・政策金利5.25%(下限)ー5.50%(上限)据え置き(年内最後の12月会合にて0.25ポイント引き上げの可能性有)

【何がサプライズになる?】

今回は正直、サプライズが何なのか考えつかないほど無風のFOMCとなりそうだ。26日のECB理事会と同様、FOMC声明、パウエルFRB議長の記者会見ともに見どころ無しといった状況だ。FOMCメンバーによる経済見通しや、「政策金利水準の分布図(ドットチャート)」が公表されないこともあってネタ不足である。

また、パウエルFRB議長の記者会見は、10月19日にニューヨーク経済クラブで行った講演内容とほぼ同じが想定されており、やはりサプライズは見つけにくい。せいぜい、このところFRB高官が話す「米10年債利回りの上昇が利上げの代替となっている」といった発言がFOMC声明に盛り込まれるぐらいか。

もっとも、この代替の話は、既にパウエルFRB議長が19日に発言していることから、これも市場へのインパクトには欠ける。やはり、今回は「サプライズ無し」のFOMCと考えるべきだろう。

【では、ドルはどう動く?】

コンセンサス通りだった場合のドルのシナリオだけを考えておきたい。

〇コンセンサス通りだった場合
為替市場は無風となろう。ドル、ユーロ、主要通貨全てが凪相場を考える。例えるならば、26日のECB理事会の結果発表後のユーロの動向に近いと考える。発表後2時間のユーロは対円で30銭ほどしか上下に動かない、稀に見る「中銀会合後の小動き相場」となった。このような地合いとなれば、積極的に売買する投資家はほぼいないと考えるのが当然だ。

一方、10月31日に発表される10月の政府・日銀の為替介入状況は、円相場の注目だ。神田財務官、鈴木財務相が、10月4日朝に「ノーコメント」を通したことで、10月3日の乱高下後の市場は、150円水準で3日の残像におびえている。日銀の当座預金の状況等から、為替介入は行っていないとの見方だが、仮に介入を実施していた場合「150円水準では政府・日銀が為替介入を実施する公算が大きい」とみなされることから、150円より上のドル買いは非常に難しくなる。

逆に、為替介入を実施してなかった場合、「10月3日の急変動はただのシステムトレードで、為替介入を実施するのは難しい」という見方が強まることから、ドル買い円売りが進むだろう。10月26日につけた年初来高値150円76銭を上回り、一気に151円台に突入する可能性は高い。

つまり、今回のFOMCの結果は、この31日の政府・日銀による為替介入実施の有無をきっかけとしたトレンドの通過点に過ぎない。ある意味、今回のFOMCはゆっくりと眺めておくことができそうだ。

【最近のFOMC関係者の発言は?】

ここ最近でFOMC関係者の発言を拾った。もっとも、ブラックアウト期間の関係上、FOMC関係者による最後の発言は10月21日となる。

※ブラックアウト期間とは、主に中央銀行会合の前々週の土曜日から開始される。例えば FOMCが火曜日と水曜日に開催される場合は、会合翌日の木曜日まで計13日間続くこととなる 。

ボスティック・アトランタ連銀総裁(10月20日)
「インフレは大幅に低下、今後も続くはずだ」
「2024年終盤には利下げがある可能性も」

パウエルFRB議長(10月19日)
「インフレ率は夏に低下したが、これは非常に好ましい傾向である」
「インフレ率はまだ高すぎる」
「2%のインフレ目標に回帰するには、潜在成長率を下回る経済成長の期間と、労働市場のさらなる軟化が必要となる可能性が高い事を、こえまでの指標が示唆している」
「長期国債利回りは金融引き締めの重要な原動力となっている」

イエレン米財務長官(10月16日)
「米国では高水準の金利が続く可能性」

ボウマンFRB理事(10月11日)
「インフレ抑制のために追加利上げ、高止まりさせる必要があるかもしれない」

イエレン米財務長官(10月11日)
「成長が鈍化している国もあるが、世界経済全体に波及する兆候は見られず」

デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(10月11日)
「市場タイト化ならばFRBの行動はそれほど必要がないだろう」

メスター・クリーブランド連銀総裁(10月7日)
「さらなる引き締めが必要かはデータ次第」

クラリダ元FRB副議長(10月5日)
「日銀は今年後半にYCC撤廃の可能性も」

【2023年スケジュール】

※米国は現地時間なので、金利発表及び記者会見は日本時間で翌日未明

日銀金融政策決定会合(日銀会合)

9月21日(木)ー22日(金)・・・現状の金融緩和方針を維持したことで、市場はやや円安
10月30日(月)ー31日(火)・・・前回会合の方針を維持する予定?
12月18日(月)ー19日(火)・・・?

米連邦公開市場委員会(FOMC)

9月19日(火)ー 20日(水)・・・利上げ見送り、ややタカ派な姿勢が確認できたことで、市場はドル買いで反応
10月31日(火)ー11月1日(水)・・・前回会合の方針を維持する予定?
12月12日(火)ー 13日(水)・・・?

欧州中央銀行理事会(ECB理事会)

9月14日(木)・・・0.25%引き上げで政策金利は4.5%、市場はユーロ売りで反応
10月26日(木)・・・想定通りの現状維持でユーロは凪相場
12月14日(木)・・・?

オーダー/ポジション状況

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