ドル円失速、再び146円割れ
31日午前の東京市場でドル円は軟調推移。朝方、146.22レベルで取引の始まったドル円は、昨晩米長期金利急低下で下げた後の反発分を削る形で値を下げ146円割れを示現。その後もほぼ一方向で下げ、東京時間正午現在は145.78レベルで取引されています。
日経平均株価は、海外市場での欧米株の堅調を受け、買いが先行。米市場で情報技術系銘柄が上げた米市場の流れを引き継ぎ、本邦でも半導体関連銘柄等の上げが目立つ堅調な動きとなりました。その後発表された8月の中国製造業PMIが市場予想を上回ったことも好感され、183円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米国時間に発表された、ADP雇用統計、米2QGDP2次速報がいずれも不冴えな結果となったことから、米金利の先高観が後退。FRBの年内利上げ見送りの可能性も高まったとして、米長期金利が前日に続き急低下しました。ドル円は欧州時間に146.53まで上昇していましたが、指標発表後一時145.56まで急落しています。ただ、その後は米株が堅調推移したこと、米長期金利もやや戻したことで146円台前半に戻して東京時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、引き続き本日145.95レベルの転換線に絡む動き。21日移動平均線は本日145.05付近を上昇中で、同水準は6月高値145.07とも近く、一旦サポートしそうです。ただ、連日の米長期金利の低下にも関わらず、他通貨に比べて対円でのドル売りがやや弱い印象があり、売り遅れの反動でのドル円の急落と上記サポート下抜けも、一応要警戒です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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