東京市場は146円台での膠着、米雇用統計までは様子見姿勢強まる地合いか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、手掛かり材料に乏しいなか、積極的な売買は手控えられ、146円台半ばでの膠着相場となった。
昨晩の海外時間では、年初来高値を更新する場面も見られたが、ドル買いは続かず。ジャクソンホール会合(カンザスシティ連銀主催の年次シンポジウム)を通過したことから、週末の8月の米雇用統計に市場の関心が移っており、目立った売買は手控えられた。
東京時間も手掛かり材料に欠ける地合いは変わらず。年初来高値圏でのもみ合いで、明確なトレンドが発生していないことから参加者は限定。一日の値幅はわずか25銭と非常に狭いレンジでの売買となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:146円43銭
高値:146円56銭
安値:146円31銭
終値:146円40銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円51銭
高値:158円66銭
安値:158円41銭
終値:158円44銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円18銭
高値:94円47銭
安値:94円05銭
終値:94円35銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:184円64銭
高値:184円99銭
安値:184円58銭
終値:184円81銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32280円57銭
高値:32389円12銭
安値:32186円57銭
終値:32226円97銭(前日比+56円98銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
22時00分、米、S&Pケースシラー住宅価格(前年比)、前回:−1.7%
23時00分、米、JOLTS求人件数、前回:958.2万人
23時00分、米、コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:117.0、市場予想:116.8
28時00分、米、バーFRB副議長が会議出席
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、7月14日に100日移動平均線(MA)水準から反発。6月30日の高値145円08銭と8月3日の高値143円90銭を結んだ上値抵抗ラインと、7月14日の安値137円24銭と7月28日の安値138円07銭を結んだ下値支持ラインによる三角保ち合いを上放れている。
日足の一目均衡表では雲上限を上放れているほか、遅行スパンも実線を上回っていることから目先のトレンドは強い。8月25日の年初来高値(146円65銭)を昨晩の海外時間では僅かではあるが上回っており、引き続き需給面は良好と言えよう。
一方、年初来高値を連日で更新しており需給面は良好だが、上を意識したトレンドが発生しているとは言い難い。海外時間での「打診買い」に留まっており、147円台を目指すにはいささかエネルギー不足である。
足元ドルの手掛かり材料だった米債券利回りの動向は足元沈静化している。米国債の予想変動率(ボラティリティ)を示す「MOVE指数」は、8月28日に110.45まで低下した。8月21日には7月10日(131.73)以来となる130.69まで上昇するなどボラタイルな状況(今年最も高かった水準は3月15日の198.71)にあったが、ジャクソンホール会合後は沈静化。今年最も低かったのは2月1日の97.33なので、まだMOVE指数の低下余地はある。ただ、ドルが対円で年初来高値圏で推移しているのに、その要因だった米国債のボラティリティが低下していることは、利回り急変動への警戒が一服した証左と言えよう。今の膠着相場は、次の展開、つまり今週末の米雇用統計に備えた準備期間と考える。
今週は、引き続き週末の8月米雇用統計の発表まで、東京時間では上値が重くなる一方、海外時間ではじりじりとドル高が進む地合いを想定する。今晩の上値メドは年初来高値146円75銭を少し上回る147円00銭、下値メドは146円00銭とする。
ドル円
オーダー/ポジション状況
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