【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、重要イベントであるジャクソンホール会合を前に積極的な売買は手控えられ、145円台後半で推移した。
昨晩の海外時間では、24日から開催されるジャクソンホール会合を前に積極的なポジション取りが手控えられ、拡大していた米10年債利回りの拡大は一服。ドルは方向感に乏しい地合いとなり、146円台手前で推移した。
東京時間もこの流れは変わらず。朝方比で20銭ほどドル安円高に振れてはいるものの、ドル売りが強まるようなエネルギーは感じられない。株式市場では、日経平均が切り返し32000円台を回復するなどポジティブな動きは見られたが、ドル・円は値幅30銭未満のトレードチャンスに乏しい一日となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:145円83銭
高値:145円84銭
安値:145円57銭
終値:145円67銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円16銭
高値:158円27銭
安値:157円90銭
終値:158円23銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:93円68銭
高値:93円96銭
安値:93円61銭
終値:93円82銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:185円62銭
高値:185円82銭
安値:185円40銭
終値:185円75銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31717円91銭
高値:32039円60銭
安値:31717円91銭
終値:32010円26銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI、前回:42.7、市場予想:42.5
17時00分、欧、ユーロ圏サービス業PMI、前回:50.9、市場予想:50.4
22時45分、米、製造業PMI、前回:49.0、市場予想:48.9
22時45分、米、サービス業PMI、前回:52.3、市場予想:51.9
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:52.0、市場予想:51.7
23時00分、米、新築住宅販売件数、前回:69.7万件、市場予想:70.5万件
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:−596.0万バレル
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、7月14日に100日MA水準から反発。6月30日の高値145円08銭と8月3日の高値143円90銭を結んだ上値抵抗ラインと、7月14日の安値137円24銭と7月28日の安値138円07銭を結んだ下値支持ラインによる三角保ち合いを上放れている。
日足の一目均衡表でも、雲上限(140円94銭)を上放れているほか、遅行スパンも実線を上回っていることから目先のトレンドは強い。145円49銭まで切り上がっている転換線が、目先のサポートラインとして機能するか注目。
今晩は、重要な経済指標である米製造業PMIなどが発表される。PMIが市場予想を上回り節目の50に迫る強い数字となった際は、ドル強含みの展開となろう。一方、22日は、17日につけた年初来高値146円57銭手前でドル上昇が一服したことから、上値の重さは意識されやすい。ジャクソンホール会合という重要イベントを前に、高値を一気に更新する強いドル買いは手控えられると想定する。
むしろ、25日(金)23時5分に行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見では、ある程度の「タカ派」発言が市場では見込まれていることから、PMIが弱かった場合のほうがインパクトの度合いは大きいだろう。ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長のタカ派発言期待と、日本の通貨当局による為替介入警戒の綱引きのなか、「はしご外し」による日足の一目均衡表の転換線を下抜けるような地合いには警戒しておきたい。
今晩の海外時間では、米経済指標の発表後、引き続き一目均衡表の転換線がサポートラインとなるかが注目されよう。上値メドは8月22日高値水準手前の146円30銭、下値メドは18日安値より少し上の145円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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