東京市場は142円台半ばでのもみ合い、米雇用統計下振れに警戒か
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今晩の米雇用統計発表を前に様子見ムードが強まり142円台半ばで推移した。
昨晩の海外時間では、7月の米ISM非製造業総合景況指数が52.7と市場予想(53.1)を下回ったこともあり、積極的なドル買いは手控えられ143円台を割り込んだ。
東京時間では、注目の長期国債利回りが0.64%台と前日比では目立った動きが見られなかったほか、連日きつい下げだった日経平均が前日終値水準でのもみ合いとなったことなどから、静かな地合いに。今晩の7月の米雇用統計発表に市場の関心は移っており、積極的な売買は手控えられた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:142円50銭
高値:142円88銭
安値:142円31銭
終値:142円47銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:156円07銭
高値:156円47銭
安値:155円95銭
終値:156円03銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:93円42銭
高値:93円94銭
安値:93円39銭
終値:93円56銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円16銭
高値:181円75銭
安値:181円16銭
終値:181円31銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32019円06銭
高値:32294円70銭
安値:31934円35銭
終値:32192円75銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時30分、英、建設業PMI、前回:48.9、市場予想:48.9
20時15分、英、ピル英中銀チーフエコノミストが金融政策について説明
21時30分、米、非農業部門雇用者数(NFP)(前月比)、前回:20.9万人、市場予想:19.9万人
21時30分、米、失業率、前回:3.6%、市場予想:3.6%
21時30分、米、平均時給(前月比)、前回:0.4%、市場予想:0.3%
21時30分、米、平均時給(前年比)、前回:4.4%、市場予想:4.3%
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、6営業日連続陰線示現というきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円87銭)水準がサポートラインとして意識され反発。足元、頭を押さえられていた20日MA(140円66銭)を上抜いており、バンド上限の+2σ(143円92銭)が迫っている。
日足の一目均衡表では、雲上限(142円45銭)水準がサポートとして意識されており、雲下限までの調整は回避された。遅行スパンは実線より下の水準で推移しており、6月30日の年初来高値(145円08銭)を意識したリバウンドというよりも、雲上限レベルでのもみ合いを意識か。
今晩は、7月の米雇用統計が発表される。前哨戦でもあるADP雇用者数が市場予想を大幅に上振れる内容となったが、為替市場へのインパクトは限定的となった。前月、ADP雇用者数が大幅に上振れたものの、その後の雇用統計が微妙な数値となったことが意識され、様子見姿勢が強まっている様子。
足元、フィッチによる米国債格付けの引き下げを受けた米財政リスク懸念が高まっており、リスク回避の円買いもしくはスイスフラン買いが入る可能性はある。本日の米雇用統計の結果が、そのトリガーとなるまでは考えていないが、米雇用統計が想定以上に弱い数字となり米経済への先行き懸念等が高まった際はドル売り要因となろう。目先のターゲットとして考えていた年初来高値145円08銭前に失速したことから、下に動いた際はバイアスが強まりやすい。
今晩の海外時間は雇用統計下振れを警戒しておきたい。上値メドは、143円00銭、下値メドは一目均衡表の雲上限や昨日安値142円06銭を下回る141円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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