東京市場のドルは141円台での膠着、いよいよ今晩からFOMC開催
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、「日米欧の中銀ウィーク」で様子見姿勢の強い地合いとなり、141円台半ばでのもみ合いとなった。
昨晩の海外時間で発表された7月の米PMI速報値では、総合PMI速報値が前月比1.2ポイント低下の52で市場予想(53)を下回ったほか、サービス業PMIも52.4と市場予想(54)を下回った。一方、製造業PMIは49と市場予想(46.1)を上回る改善が確認された。まちまちの内容となったが、製造業の予想外の改善を受けて、発表前、140円台だったドルは141円台半ばまで戻した。
東京時間は、目立った要人発言等が観測されないなか、141円台半ばでのもみ合いに終始。日米欧の金融会合が行われることから積極的な売買は手控えられた。なお、株式市場も為替市場同様、参加者は少なく、日経平均は前日比小幅マイナスで取引を終えた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:141円53銭
高値:141円62銭
安値:141円20銭
終値:141円41銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:156円56銭
高値:156円71銭
安値:156円38銭
終値:156円63銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円35銭
高値:95円77銭
安値:95円19銭
終値:95円70銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円42銭
高値:181円69銭
安値:181円20銭
終値:181円57銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32705円39銭
高値:32715円56銭
安値:32509円94銭
終値:32682円51銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、独Ifo景況感指数、前回:88.5、市場予想:88.0
22時00分、米、S&Pケースシラー住宅価格(前年比):−1.7%、市場予想:−1.8%
23時00分、米、コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:109.7、市場予想:111.9
23時00分、米、リッチモンド連銀製造業指数、前回:−7.0、市場予想:−11.0
米連邦公開市場委員会(FOMC)が26日まで開催
世界通貨基金(IMF)経済見通し
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、6営業日連続陰線示現というきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円28銭)水準がサポートラインとして意識され反発。
日足の一目均衡表では、雲上限(139円73銭)水準がサポートとして意識されている様子。遅行スパンは実線と重なっておりトレンドは弱いが、142円89銭まで切り上がっていく雲上限が意識されると反発余地はまだあるとも言えよう。
本日から明日26日にかけてFOMCが開催される。CMEグループが算出するFed Watchでは、98%もの市場関係者が0.25%の利上げを予想しており、利上げ実施はほぼ確実という見込みだ。その後に行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見において、追加の利上げ余地を探る展開となる。市場では今回のFOMCでの利上げにて終了とのコンセンサスだが、Fed Watchでは9月利上げが16%、11月が29%、12月が27%と、それなりに追加利上げを見込む市場関係者は存在する。
7月3日に発表されたISM製造業景気指数、7日の雇用統計、12日の消費者物価指数は市場予想を下振れる弱い結果だった一方、6日のISM非製造業景況指数、14日のミシガン大学消費者信頼感指数、昨日の製造業PMIが市場予想上振れと重要な米経済指標はまちまちだ。4.8%台の米2年債利回りを5%台まで押し上げるには、迫力不足の経済状況と言えるが、ある意味ではバランスが取れた米経済状態とも見える。為替のボラティリティ低下はトレードチャンスを逸してしまうが、経済成長の観点からすると安定した為替動向はウェルカムだ。
今晩のドルは、引き続き膠着感が強い地合いと考える。上値メドは先週末の高値手前の141円90銭、下値メドは東京時間の安値水準である141円20銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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