東京市場のドルは141円台で推移、日米欧金融政策発表を前に膠着感強まる地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米欧の金融政策発表を控え、様子見ムードが強く、141円半ばでのもみ合いとなった。
先週末の海外時間では、「日銀は現時点で金融政策を修正する必要性は乏しい」といったニュースが改めて流れたことから、141円94銭までドル買いが加速。その後は、神田財務官が「過度な変動は望ましくない」と急激な円安をけん制する発言があったことから、一段のドル買いは回避されたが、141円台でのしっかりとした推移を見せた。
東京時間もこの流れを引き継ぎ、ドルは141円台を推移。日経平均が三日ぶりの反発となったことも安心材料となったが、日米欧の金融政策発表週間に入ったことから様子見姿勢は強い。リスク選好の地合いとはならず、一段のドル買いは手控えられた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:141円75銭
高値:141円81銭
安値:141円34銭
終値:141円57銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円73銭
高値:157円78銭
安値:157円21銭
終値:157円59銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円35銭
高値:95円38銭
安値:95円08銭
終値:95円36銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:182円19銭
高値:182円34銭
安値:181円75銭
終値:182円28銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32648円14銭
高値:32793円77銭
安値:32554円46銭
終値:32700円94銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI、前回:43.4、市場予想:43.6
17時00分、欧、ユーロ圏サービス業PMI、前回:52.0、市場予想:51.7
17時30分、英、製造業PMI、前回:46.5、市場予想:46.1
17時30分、英、サービス業PMI、前回:53.7、市場予想:53.1
22時45分、米、製造業PMI、前回:46.3、市場予想:46.1
22時45分、米、サービス業PMI、前回:54.4、市場予想:54.2
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:53.2、市場予想:52.9
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、陰線が6営業日並ぶきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円23銭)水準がサポートラインとして意識された。
日足の一目均衡表では、雲上限(139円61銭)水準がサポートとして意識されている様子。遅行スパンは実線と重なっておりトレンドは弱いが、142円89銭まで切り上がっていく雲上限が意識されると反発予知はまだあるとも言えよう。
先週末のドル買いによって、6月30日につけた年初来高値145円08銭から7月14日安値137円24銭の下落幅(7.84円)の38.2%戻し(140円23銭)、50%戻し(141円16銭)はクリアしていることから、61.8%戻し(142円08銭)が意識されよう。格言として「半値戻しは全値戻し」があるが、145円台にトライするには、米連邦公開市場委員会(FOMC)にて0.25%の利上げ発表の後、追加の利上げを行う余地があることを明言するなど、「7月FOMCが最後の利上げ」という市場コンセンサスを打ち消す必要がある。
現時点で、FOMCは「0.25%利上げで、最後の利上げの予定(日本時間26日27時00分)」、欧州中央銀行(ECB)は「0.25%利上げ実施で、今後も利上げ実施の可能性は大きい(日本時間27日21時15分)」、日銀は「金融政策の現状維持(28日の日中の予定)」である。現在のドル、ユーロなど為替水準は、こうしたコンセンサスを織り込みつつあるが、利上げ余地を明確に残しそうなユーロは、円、ドルに対して相対的に上昇余地が大きいと考える。
今晩のドルは、膠着感が強い地合いと考える。上値メドは先週末の高値手前の141円90銭、下値メドは東京時間の安値水準である141円30銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.07.25
ドル円、下落後に反発するなど下値は堅い。日米金融政策格差がドル円をサポート(7/25朝)
週明け24日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.07.24
日米欧金融政策にらみドルは強保ち合いか(7/24夕)
週明け24日の東京市場はドルが小安い。基本はレンジ内のなか、ドルはやや上げ渋りの展開をたどっている。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。