東京市場のドルは141円台で推移、日米欧金融政策発表を前に膠着感強まる地合いに (23/7/24)

東京時間のドル・円は、日米欧の金融政策発表を控え、様子見ムードが強く、141円半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは141円台で推移、日米欧金融政策発表を前に膠着感強まる地合いに (23/7/24)

東京市場のドルは141円台で推移、日米欧金融政策発表を前に膠着感強まる地合いに

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米欧の金融政策発表を控え、様子見ムードが強く、141円半ばでのもみ合いとなった。

先週末の海外時間では、「日銀は現時点で金融政策を修正する必要性は乏しい」といったニュースが改めて流れたことから、141円94銭までドル買いが加速。その後は、神田財務官が「過度な変動は望ましくない」と急激な円安をけん制する発言があったことから、一段のドル買いは回避されたが、141円台でのしっかりとした推移を見せた。

東京時間もこの流れを引き継ぎ、ドルは141円台を推移。日経平均が三日ぶりの反発となったことも安心材料となったが、日米欧の金融政策発表週間に入ったことから様子見姿勢は強い。リスク選好の地合いとはならず、一段のドル買いは手控えられた。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:141円75銭
高値:141円81銭
安値:141円34銭
終値:141円57銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円73銭
高値:157円78銭
安値:157円21銭
終値:157円59銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円35銭
高値:95円38銭
安値:95円08銭
終値:95円36銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:182円19銭
高値:182円34銭
安値:181円75銭
終値:182円28銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32648円14銭
高値:32793円77銭
安値:32554円46銭
終値:32700円94銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI、前回:43.4、市場予想:43.6
17時00分、欧、ユーロ圏サービス業PMI、前回:52.0、市場予想:51.7
17時30分、英、製造業PMI、前回:46.5、市場予想:46.1
17時30分、英、サービス業PMI、前回:53.7、市場予想:53.1
22時45分、米、製造業PMI、前回:46.3、市場予想:46.1
22時45分、米、サービス業PMI、前回:54.4、市場予想:54.2
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:53.2、市場予想:52.9

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、陰線が6営業日並ぶきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円23銭)水準がサポートラインとして意識された。

日足の一目均衡表では、雲上限(139円61銭)水準がサポートとして意識されている様子。遅行スパンは実線と重なっておりトレンドは弱いが、142円89銭まで切り上がっていく雲上限が意識されると反発予知はまだあるとも言えよう。

先週末のドル買いによって、6月30日につけた年初来高値145円08銭から7月14日安値137円24銭の下落幅(7.84円)の38.2%戻し(140円23銭)、50%戻し(141円16銭)はクリアしていることから、61.8%戻し(142円08銭)が意識されよう。格言として「半値戻しは全値戻し」があるが、145円台にトライするには、米連邦公開市場委員会(FOMC)にて0.25%の利上げ発表の後、追加の利上げを行う余地があることを明言するなど、「7月FOMCが最後の利上げ」という市場コンセンサスを打ち消す必要がある。

現時点で、FOMCは「0.25%利上げで、最後の利上げの予定(日本時間26日27時00分)」、欧州中央銀行(ECB)は「0.25%利上げ実施で、今後も利上げ実施の可能性は大きい(日本時間27日21時15分)」、日銀は「金融政策の現状維持(28日の日中の予定)」である。現在のドル、ユーロなど為替水準は、こうしたコンセンサスを織り込みつつあるが、利上げ余地を明確に残しそうなユーロは、円、ドルに対して相対的に上昇余地が大きいと考える。

今晩のドルは、膠着感が強い地合いと考える。上値メドは先週末の高値手前の141円90銭、下値メドは東京時間の安値水準である141円30銭とする。

東京市場のドルは141円台で推移、日米欧金融政策発表を前に膠着感強まる地合いに

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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