東京市場のドルは135円台前半での小動き、21時30分の米CPIに注目(23/5/10)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、135円台前半での小動きとなった。

東京市場のドルは135円台前半での小動き、21時30分の米CPIに注目(23/5/10)

東京市場のドルは135円台前半での小動き、21時30分の米CPIに注目

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、135円台前半での小動きとなった。日本時間早朝に実施されたバイデン大統領と共和党幹部との米債務上限問題の協議は、想定通りの進展なしだったことから、海外時間でのドルは135円前半で推移。

東京時間も目立った材料が観測されなかったことから、この流れを引き継ぐ格好となった。今晩の21時30分に重要な経済指標である米CPIの発表を控えていることもあり、様子見ムードの強い地合いに。上下の値幅はわずか30銭とトレードチャンスに欠ける一日となった。

なお、年初来高値圏で推移していた日経平均は、指数のけん引役だった半導体関連銘柄が反落となったことなどから前日比マイナス圏での推移となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:135円21銭
高値:135円37銭
安値:135円07銭
終値:135円34銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:148円27銭
高値:148円46銭
安値:148円20銭
終値:148円43銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円45銭
高値:91円60銭
安値:91円37銭
終値:91円54銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:170円72銭
高値:170円89銭
安値:170円62銭
終値:170円78銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:29189円41銭
高値:29195円16銭
安値:29070円11銭
終値:29122円18銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(前月比)、前回:0.1%、市場予想:0.3%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前月比)、前回:0.4%、市場予想:0.3%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(前年比)、前回:5.0%、市場予想:5.0%
21時30分、米、消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比)、前回:5.6%、市場予想:5.5%
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:−128.1万バレル

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。4月末の日銀金融政策決定会合後の数日、+2σを上回る強い動きは見られたが、3月8日の戻り高値137円92銭手前で失速した

日足の一目均衡表では、雲上限(133円)を明確に上放れており、「三役好転」が示現していている。200日MA(137円02銭)の水準を一瞬回復した後は、20日MA(134円66銭)と9日MA(135円57銭)の狭いレンジでのもみ合いとなっている。

一方、3月24日安値を起点とした下値支持線がきれいに確認できることから、下値をじりじりと切り上げ、3月高値(137円92銭)と5月高値(137円78銭)クリアを試す展開とも読み取れる。

今晩の海外市場では4月のCPI発表が注目材料となろう。今回のCPIは、次回6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で議論する上で重要な経済指標となる。市場は6月の金利引き上げ停止を織り込んでいるが、市場予想を上振れる内容となれば、物価高抑制の正当性が意識されて米2年債利回りは拡大すると考える。ただ、米雇用統計では平均賃金の加速が確認できたことから今回のCPIに対する期待値が高くなっている可能性がある。市場予想を少し上振れるぐらいでは、素直なドル買いにつながらない展開も意識しておきたい。

本日の上値メドは、5月3日以来の水準である136円00銭、下値メドは20日MA水準の134円66銭とする。

東京市場のドルは135円台前半での小動き、21時30分の米CPIに注目

ドル円日足

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