ドル円、心理的節目135円を割り込み下落。金融システム不安とハト派な米FOMCが下落要因(5/4朝)

3日(水)のドル円相場は大幅下落。

ドル円、心理的節目135円を割り込み下落。金融システム不安とハト派な米FOMCが下落要因(5/4朝)

ドル円、心理的節目135円を割り込み下落。金融システム不安とハト派な米FOMCで

〇ドル円、136.57まで上昇後に134円台後半に急落
〇米国で広がる金融システム不安、ハト派な内容のFOMCが背景
〇ユーロドル、ドル売り強まり一時1.1092まで上昇
〇FOMC声明文の変更は織り込み済みかつ利上げ打ち止めを明確に示唆せず
〇パウエル議長からも利下げコメント無く、全般想定内の内容
〇ドル円相場の上昇(一巡後の反発)をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:134.50ー136.50

海外時間のレビュー

3日(水)のドル円相場は大幅下落。アジア時間朝方にかけて、高値136.57まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)米国で広がる金融システム不安の高まりや、(2)上記1を背景としたリスク回避の円買い圧力(米地銀株が大幅下落→市場心理悪化→リスク回避の円買い再開)、(3)米FOMCのハト派的な結果(FRBは市場予想通り25bpの利上げを実施するも、声明文の中からsome additional policy firming may be appropriate<いくらかの追加引き締めが適切かもしれない>との追加利上げを示唆する文言を削除)、(4)上記3を背景とした米長期金利の急低下(米2年債利回りは3.88%へ急低下、米10年債利回りは3.36%へ急低下)が重石となり、米国時間午後にかけて(日本時間早朝3時過ぎに)、安値134.84まで急落しました。

引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間5/4午前5時30分現在)では、135.20前後で推移しております。尚、昨日発表された米4月ADP雇用統計(結果+29.6万人、予想+14.8万人)および、米4月ISM非製造業景況指数(結果51.9、予想51.8)は共に市場予想を上回る力強い結果となりましたが、ドル円相場の反応は限定的となりました。

3日(水)のユーロドル相場は急上昇。(1)米国で広がる金融システム不安の高まりや、(2)上記1を背景とした対主要通貨でのドル売り圧力、(3)欧州株の堅調推移、(4)ECB理事会を控えたポジション調整、(5)米FOMCのハト派的な結果が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値1.1092まで上昇しました。しかし、4/26に記録した年初来高値1.1096に一歩届かず失速すると、引けにかけて小反落し、本稿執筆時点(日本時間5/4午前5時30分現在)では、1.1056前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は前日5/2に記録した高値137.78をトップに反落に転じると、昨日は一時134.84まで急落しました。この間、日足ローソク足が主要サポートポイント(200日移動平均線や一目均衡表転換線)を下抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いの悪化を印象付けるチャート形状となりつつあります。但し、ダウンサイドに複数のテクニカルポイントが並んでいることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、下値余地は限られそうです(足元の下落は上昇トレンドの過程で見られる一時的な押し目であり、4/26安値133.01を下回らない限り、上昇トレンドは継続中と整理可能→このままズルズルと下がり続けるシナリオは想定しづらい)。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、米FOMC声明文から「some additional policy firming may be appropriate(いくらかの追加引き締めが適切かもしれない)」の文言が削除されることは織り込み済みであったため、この事実だけを以ってハト派的と解釈するのは短絡的と考えられます。また、上記以外の変更点についても、これまで示されていた「In determining the extent of future increases in the target range(将来の「利上げ幅」を決める際に・・・)といった表現が、「In determining the extent to which additional policy firming may be appropriate(どの程度の追加的な金融引き締めが適切であるかを決める際に・・・)といった抽象的な表現に変更されたに留まっているため、利上げ打ち止めを明確に示唆しているわけでは無い点に留意が必要でしょう(今後の政策判断はあくまでデータ次第といった表現に切り替えただけであり、こちらについてもハト派的とは言い難い)。

加えて、パウエルFRB議長からは、年内利下げについてのコメントも見られておらず、また、インフレに対する見方についても「インフレ圧力は引き続き高止まりしている」「インフレ低下に長い道のり」とこれまでと変わらない発言を繰り返しているため、今回のFOMCは総合的に見て「想定の範囲内」と整理できそうです。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の上昇(一巡後の反発)をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日は米3月貿易収支や、米1ー3月期非農業部門労働生産性速報値、米1ー3月期単位労働コスト、米新規失業保険申請件数などの米経済指標に加えて、ECB理事会(21:15)や、ラガルド総裁記者会見(21:45)など欧州の経済イベントにも注目が集まります。

本日の予想レンジ:134.50ー136.50

注:ポイント要約は編集部

ドル円、心理的節目135円を割り込み下落。金融システム不安とハト派な米FOMCで

ドル円日足

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