東京市場は雲上限水準で推移、ベージュブックで雲上限上放れとなるか(23/4/19)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日足の一目均衡表の雲上限(134円48銭)水準での推移となった。

東京市場は雲上限水準で推移、ベージュブックで雲上限上放れとなるか(23/4/19)

東京市場は雲上限水準で推移、ベージュブックで雲上限上放れとなるか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日足の一目均衡表の雲上限(134円48銭)水準での推移となった。昨夜の海外市場では、手掛かり材料難で利益確定売りに押されるも、ブラード・セントルイス連銀総裁が「5.5―5.75%までの利上げ支持」とコメント。ブラード総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、要人によるタカ派コメントがドルの支えとなった。

東京市場は、134円水準でのもみ合いスタートとなった後は、時間外で米2年債利回りが4.22%台まで拡大したことから、じりじりと上昇。上げ幅拡大とまではいかなかったが、15時時点では雲上限水準で取引を終えた。なお、昨日、8日続伸で年初来高値を更新した日経平均は小幅ながら反落。ただ、引けにかけては下げ幅を縮小した。インバウンドや賃金上昇による内需拡大期待などが支えとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:134円05銭
高値:134円46銭
安値:133円96銭
終値:134円45銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:147円10銭
高値:147円45銭
安値:147円06銭
終値:147円35銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円21銭
高値:90円45銭
安値:90円18銭
終値:90円40銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:166円58銭
高値:166円93銭
安値:166円48銭
終値:166円88銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28619円84銭
高値:28677円22銭
安値:28531円54銭
終値:28606円76銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(前年比)、前回:6.9%、市場予想:6.9%
18時00分、欧、ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(コア)(前年比)、前回:5.7%、市場予想:5.7%
21時15分、カ、住宅着工件数、前回:24.4万件、市場予想:24.6万件
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:59.7万バレル
27時00分、米、米地区連銀経済報告(ベージュブック)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。+2σ突破を試す展開となっている。持ち直しが見られる20日MA(132円56銭)や100日MA(133円00銭)を上放れている。

目先の上値抵抗線である日足の一目均衡表の雲上限(134円48銭)上抜けを試すような動きが18日以降、見られている。仮に上放れとなった場合、3月8日以来となる137円台を意識した展開を想定する。この水準には、200日MA(137円11銭)も位置していることからターゲットとして意識されやすいと考える。

一方、ドルインデックスは102手前と相変わらず動きは弱い。2月2日の水準(100.8)で下げ止まっているが、反発となるか判断がつかない状況である。引き続き、50日MAが100日MAを上回るなど何かしらのトレンド転換のサインが欲しいところだ。

今晩の海外市場は、27時発表のベージュブックに注目だ。5月に開催されるFOMCにおいて、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する際に参考とする報告のため市場の関心は高い。3月の米雇用統計以降、米経済の堅調ぶりを示している経済指標が多かったことから、ベージュブックにて物価の底堅さなどが示されれば、ドル買いのバイアスは強まる可能性がある。一目均衡表の雲上限上放れるタイミングとも合致すれば、面白い地合いとなるかもしれない。本日の上値メドは、3月13日につけた戻り高値135円04銭を上回る135円50銭水準、下値メドは、心理的な節目である134円00銭水準とする。

東京市場は雲上限水準で推移、ベージュブックで雲上限上放れとなるか

ドル円日足

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