東京市場は133円を挟んだ推移、100日MAの133円87銭が上値抵抗か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、133円を挟んだしっかりとした推移となった。引き続き欧米金融システムへの不安沈静化を材料に、海外市場でもドルはこじっかりとした展開に。目立った売買材料に乏しかったこともあり、米2年債利回りも4.1%前後での静かな推移となった。東京市場でも、こうした流れを受け継ぎ、年度末に絡んだドル買い需要などが入ったこともあり、10時頃、133円51銭と3月16日以来の水準まで買われた。買い一巡後は値を切り下げたが、日経平均が28000円台を回復したこともあり、為替市場、株式市場ともに落ち着いた地合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:132円88銭
高値:133円51銭
安値:132円71銭
終値:132円98銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:144円87銭
高値:145円66銭
安値:144円73銭
終値:144円89銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:89円12銭
高値:89円68銭
安値:89円07銭
終値:89円32銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:164円58銭
高値:165円46銭
安値:164円49銭
終値:164円66銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28009円22銭
高値:28124円62銭
安値:27986円62銭
終値:28041円48銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
24時00分、欧、ラガルドECB総裁の講演
28時05分、米、ウィリアムズNY連銀総裁の講演
30時45分、米、クックFRB理事の講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後、徐々に反発している。20日MAが位置する133円27銭水準で一服といった格好だ。
日足の一目均衡表では雲上限と雲下限のねじれが発生しており、トレンド転換のタイミングを迎えている。ただ、3月24日に安値をつけた後、既に4円ほどドルは値を戻していることから、この雲のねじれのタイミングでもう一段上昇するには材料不足か。目先、100日MAが133円87銭で位置していることから、この水準が上値抵抗ラインとして意識されよう。
今晩の海外市場は、欧米当局関係者の講演は予定されているが、目立った経済指標の発表は無いことから、為替市場、株式市場ともに小動きの展開を想定する。欧米金融システムへの不安感は残っているものの、金融危機発生への警戒感は徐々に払拭されつつある。
来週は、週明け3日に日銀短観、米ISM製造業景況指数、5日に米国ADP雇用統計、7日に3月の米雇用統計など重要な経済指標が控えている。こうした重要イベントを前に、今晩の海外市場は様子見姿勢が強まると考える。本日の上値メドは、100日MAの133円87銭、下値メドは東京時間安値の132円98銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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