東京市場のドル・円は133円台で上値重い、投資家のモメンタム低下でドル売りに警戒か(23/3/17)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、133円台で上値の重い展開となった。

東京市場のドル・円は133円台で上値重い、投資家のモメンタム低下でドル売りに警戒か(23/3/17)

東京市場のドル・円は133円台で上値重い、投資家のモメンタム低下でドル売りに警戒か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、133円台で上値の重い展開となった。昨晩、危険視されていた米ファースト・リパブリック・バンクの救済計画を受けて、131円台から反発を見せたが、金融システム不安は払しょくされておらず、133円台からの上値は重くなった。米2年債利回りは連日で約20bp上下する乱高下が続いており、投資家は短期的なポジション構築にとどまっている様子。東京時間での日経平均は前日比1%超の反発となったが、来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えていることも意識されてか、為替市場は様子見ムードが強まった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円50銭
高値:133円59銭
安値:132円87銭
終値:133円04銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:141円67銭
高値:141円93銭
安値:141円51銭
終値:141円66銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円85銭
高値:89円46銭
安値:88円79銭
終値:89円26銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:161円62銭
高値:161円90銭
安値:161円49銭
終値:161円59銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27232円23銭
高値:27356円15銭
安値:27071円71銭
終値:27333円79銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

19時00分、欧、ユーロ圏消費者物価指数(前年比)、前回:8.5%、市場予想:8.6%
22時15分、米、鉱工業生産指数(前月比)、前回:0.0%、市場予想:0.5%
22時15分、米、設備稼働率(前月比)、前回:78.3%、市場予想:78.5%
23時00分、米、ミシガン大学消費者信頼感指数、前回:67.0、市場予想:68.0

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準に位置している。出来高は引き続き増加しており、下値では拾うような動きも入っている様子。

日足の一目均衡表では、下値支持ラインとして機能していた雲上限(133円56銭)が上値抵抗ラインとして意識されつつある。週明け、雲上限が132円70銭まで下がることから、ドルの上値は徐々に重くなりそうだ。来週の米FOMC後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のコメントで、これまで随所に見られていたタカ派色が薄まれば、雲上限を上値抵抗ラインとした地合いが続く可能性はある。

今晩の海外市場では、引き続き欧米金融機関の信用不安を睨んだ地合いを想定する。昨晩の欧州中央銀行(ECB)は市場予想通り0.5ポイントの利上げ実施となったが、来週の米FOMCでも「インフレ抑制」を最優先とするのかは微妙な状況だ。欧米の金融機関から立て続けにネガティブニュースが流れた影響で、投資家のモメンタムは低下、リスク回避の流れが強まっている。そのため、新たにネガティブなニュースが流れた際、米2年債利回りが「縮小」で反応し、ドル売り圧力は強まると考える。ドルの地合いは「弱い」という認識だ。今晩のドル・円の上値メドは、本日の高値133円59銭、下値メドは昨晩つけた安値131円74銭とする。

東京市場のドル・円は133円台で上値重い、投資家のモメンタム低下でドル売りに警戒か

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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