東京市場のドル・円はドル強含み、反発継続の地合い(23/2/15)

ドル円は、10時頃の値決めにかけては実需のドル売りが入ったとの観測からドル売り円買いが入ったものの、午後は丸々値を戻す「往って来い」の展開となった。

東京市場のドル・円はドル強含み、反発継続の地合い(23/2/15)

東京市場のドル・円はドル強含み、反発継続の地合い

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、10時頃の値決めにかけては実需のドル売りが入ったとの観測からドル売り円買いが入ったものの、午後は丸々値を戻す「往って来い」の展開となった。注目された1月の米消費者物価指数(CPI)は、市場予想を上回るインフレ圧力の継続を示唆する内容に。米金融当局が政策金利を想定よりも高い水準に引き上げるのではないか、という見方が強まったことからドル・円は今年1月6日以来となる133円台をつけた。CMEグループが算出するFEDウォッチでは、3月、4月、6月の利上げ実施で525−550ベーシスを見込む関係者が最も多い。そして、12月に一度利下げし500―525ベーシスというのが年内の見通しとなっている。政策金利の最終到達点が従来考えられていた水準よりも引き上がる可能性が大きくなったことで、ドル買い円売りの地合いは強まりつつある。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円09銭
高値:133円18銭
安値:132円55銭
終値:133円10銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:142円88銭
高値:142円91銭
安値:142円35銭
終値:142円61銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:92円97銭
高値:93円02銭
安値:92円20銭
終値:92円28銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:162円02銭
高値:162円07銭
安値:161円33銭
終値:161円71銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27686円01銭
高値:27720円27銭
安値:27444円13銭
終値:27501円86銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

16時00分:英、消費者物価指数(CPI)(前年比)、市場予想:10.2%、前回:10.5%
16時00分:英、消費者物価指数(CPI)(前月比)、市場予想:−0.3%、前回:0.4%
19時00分:欧、ユーロ圏鉱工業生産指数(前年比)、市場予想:−0.6%、前回:2.0%
19時00分:欧、ユーロ圏鉱工業生産指数(前月比)、市場予想:−0.7%、前回:1.0%
22時30分:米、小売売上高(前月比)、市場予想:1.7%、前回:−1.1%
22時30分:米、小売売上高(自動車除くコア)(前月比)、市場予想:0.9%、前回:−1.1%
23時15分:米、鉱工業生産指数(前月比)、市場予想:0.4%、前回:−0.7%

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、上値抵抗線として意識されていた20日MAを明確に上放れ、バンドの+2σをうかがう格好となっている。今後は、徐々に切り上がる20日MAをサポートに、バンドの+2σに沿ったトレンドが強まりそうな形状と言えよう。一方、バンドがさほど収縮していなかったことから、反発のエネルギーは小さいとの見方もある。

日足の一目均衡表では、じりじりとした反発が続いており雲突入を試す格好となっている。明確に雲突入となれば、137円水準まで切り下がってくる雲上限を意識した動きも期待できよう。この137円水準は、昨年12月20日のドル急落前とほぼ同じ水準のため、ターゲットとなりやすいと想定。さすがに今週のターゲットとして設定するわけではないが、昨年10月以降のドル売り円買いに対する反発の目安とはなりそうだ。

強い米国のインフレ圧力を背景としたドル買いのトレンドは、海外市場でも継続すると想定する。本日の上値メドは、心理的な水準でもある134円00銭、下値メドは本日の東京市場の安値132円55銭とする。

東京市場のドル・円はドル強含み、反発継続の地合い

ドル円日足

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