ドル円131円台後半、連休明けの思惑・需給交錯し荒い値動き (1/10午前)

10日午前の東京市場でドル円は131円台後半を中心に乱高下。

ドル円131円台後半、連休明けの思惑・需給交錯し荒い値動き (1/10午前)

ドル円131円台後半、連休明けの思惑・需給交錯し荒い値動き

10日午前の東京市場でドル円は131円台後半を中心に乱高下。朝方、131.80レベルで取引の始まったドル円は、序盤もみ合った後、8:30に発表された12月の東京都区部の消費者物価指数(除く生鮮食品)が約40年8か月ぶりに4%を記録したことから一時円買いが強まり131.60レベルに急落しました。しかし、その後は米長期金利が上昇傾向であったことなどを材料に一旦132円台をつけ高値132.22まで上昇、公表仲値にかけては米金利反落と実需とみられるドル売りに131.39まで再度急落と比較的荒い値動きとなり、東京時間正午現在は131.80レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩米国市場でNYダウ、S&P500等の指数が下落して終了したものの、エーザイ、TOTO等が個別材料で買われた他、昨晩ナスダック総合指数は上昇して終了していることから情報技術系銘柄が買われ序盤から上昇、上げ幅は一時300円を超えました。その後は利喰いの売りも出てやや押され、225円高で午前の取引を終了しています。

市場では、先週末の米12月雇用統計での平均時給の伸び率鈍化や、ISM非製造業景況指数の悪化等が尾を引いた形で主要通貨に対するドル売りが続いており、ドル円も水準感をつかみかねつつも上値は重い展開となっています。

テクニカルにはドル円は、21日移動平均線を下放れ再びドル売り地合いが強まっています。
上方向は本日132.15レベルの転換線が当面のレジスタンスとなっており、下方向は先週1/3、1/4につけた129.52、129.93等の安値がターゲットとなりそうです。
年末年始を挟んで、日銀ショックや、次回日銀会合での政策再修正への思惑、米インフレ鈍化観測等の材料がいずれも消化不良気味。加えて米国の利下げ開始時期の市場予想とFRB関係者のオフィシャルコメントに明らかな乖離が生じている等なんとも落ち着かない状況下で、ドル円は適正水準を求めてまだしばらくは上下動を繰り返しそうです。

ドル円131円台後半、連休明けの思惑・需給交錯し荒い値動き

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