米12月ISM製造業景況指数
(今回発表予想)2023年1月4日12時00分現在予想
本日24時、米国12月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。前回11月は予想を下回る49.0となり、遂に好悪判断の50を下回りました。既にPMI製造業景況指数(PMI)は大きく下がっているので、ISMが追随しているだけですが、PMIの下がり方が非常に大きく、まだ横這いから反発への兆しが見えません。
昨年は米利上げが相場の大きな材料でしたが、現状のCME Fedwatchを見る限りは、年央にかけてFFレートが残り1%程度の利上げに留まっています。今後の材料でこれが2%方向になるのか、逆に上げ幅が少なくなるかが注目され、上半期の米経済指標の結果は重要になってくると思われます。特に製造業は昨年から一貫して悪化しているので、まずは今日の数値が相場の材料になるかを見たいと思います。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
(青の矢印は今回予想値、青の横線は2018年時高値61.3、赤は50)
下図はドル円の週足チャートです。2021年9月13日週の底値からのサポートA(=124円80銭)に守られてドル高トレンドを維持しています。昨年3月7日週底値からのサポートB(=147円00銭)でドルは急激に上げましたが、11月7日週に下を切り、今度は10月21日高値からの抵抗線C(=136円30銭)に沿ってドルが下落しています。
2021年9月底値が109円11銭、昨年10月高値が151円95銭ですので、半値は130円53銭にあります。昨年6月底値130円43銭と8月底値130円41銭でサポートDを形成し、まさしく半値の位置で止まりました。因みに昨年レンジの半値は132円53銭で、既に下回っています。
昨日のアジア市場で129円52銭の底値を見て、いよいよこのDを下回る展開になるかの分岐点にいます。もし週足でこの130円台半ばを維持し、131円以上を回復すればC方向の戻り余地が広がりますが、逆に130円未満で終わるとD割れとなり、下値リスクが高くなります。その際はサポートA方向が視界に入っている様です。
今日はISMの他に12月開催のFOMC議事要旨がでます。この2つで金利軟化を示唆する内容ですと、ドルが売られ易くなりそうです。
(1月4日13:30、1ドル=130円82銭)
オーダー/ポジション状況
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