ドル円、引き続き休場多く、基本は小動きか (23/01/02)

週明け2日のアジア市場はほぼ横這い。

ドル円、引き続き休場多く、基本は小動きか (23/01/02)

ドル円、引き続き休場多く、基本は小動きか

〇ドル円、主要市場の休場により130.80-131.00レンジで動意無く推移
〇30日に一時130.77まで下落し下値不安再燃
〇12/20安値130.57、8/2安値130.40等の攻防注視、割り込めなければ上昇の可能性も
〇今週は週末の米雇用統計要注視、本日は重要イベント無く開店休業状態
〇欧米時間のドル円予想レンジは130.70-131.30
〇上方向は131.30レベルが最初の抵抗、下方向は130.77をめぐる攻防にまずは注目

<< アジア市場の動き >>

週明け2日のアジア市場はほぼ横這い。若干円買いが優勢となる局面も観測されたが、東京以外でも休場が多く流れは続かなかった。

週末は、「中国に対する水際対策を実施しない」と明言していた英国が前言を翻したとして話題に。またフランスも中国からの渡航者にコロナ検査義務付けする旨を明らかにしている。なお、それとは別に12月31日と1月1日、北朝鮮が連日にわたり弾道ミサイルを発射したようだ。
そうした状況下、ドル/円は先週末からやや円高の131円前後で寄り付いたものの、基本的にはほぼ揉み合い。130.80-00円といった極めて狭いレンジ内での変動に終始した。豪州やNZに続き、アジアも日本や中国、シンガポールなども休場で積極的な売買はほとんど観測されていない。16時現在では130.90-95円で推移し欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは「新年の年頭所感」と「中国情勢」について。
前者は、週末に新年(1月1日)を迎えたこともあり、各国首脳から2023年に対する決意表明等の発言が聞かれていた。たとえば岸田首相は「積み残してきた課題、先送りできない問題に正面から立ち向かう」などと述べていたようだ。そうしたなか、ウクライナ大統領は「新年が我々の勝利の年になることを願う」と発言したのに対し、ロシア大統領は「軍隊は祖国や真実、正義のために戦っている」と述べるなど行動正当化のコメントが目立っていた。一方、中国国家主席は新年のテレビ演説で、新型コロナの感染拡大について触れ「わたしたちは人々の生命と健康を最大限守った」と自画自賛していたという。

対して後者は、引き続き「ウィズコロナ」政策をめぐる動きが話題を集めるなか、対外的には年末も日本に対する威嚇行動が相次ぐ。実際、海保の発表で「22年は年間最多を更新した」とされる沖縄県尖閣諸島周辺の中国船航行は12月31日も観測され、その日数は実に336日となった。また1日には、中国軍のWZ7偵察型無人機1機が沖縄本島と宮古島のあいだを抜け、東シナ海と太平洋を往復したことが明らかになっている。なお、別途、昨年12月30日に就任したばかりの秦外相はブリンケン米国務長官と電話会談を行い、米中関係や対話の維持を話し合ったようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は12月20日に示現した130.57円にはとどかなかったが、先週末30日には再び130円台まで値を下げ、一時130.77円と迫る局面も観測されていた。ドルの下値不安がジワリと再燃。本日は欧米市場の多くが休場でどこまで動くか未知数ながら、まずは先週末安値そして130.57円、130.40円をめぐる攻防に注目だ。それらを割り込めば、昨年6月3日以来の129円台も。

昨年に続き今年もまずは日米を中心とした金利差、ならびにファンダメンタルズに市場の関心が集まりそう。そうした意味では、今週末に発表される12月の雇用統計を中心とした米経済指標の内容にまずは要注目。ただ、本日は引き続き休場となる市場が多く、材料難のうえ商いそのものも基本的には手控えられそう。なお、名実ともに新年を迎えるなか、帰省など人の移動の活発化による新型コロナ感染拡大を懸念する声も一部で上がっていた。

テクニカルに見た場合、ドル/円はしばらくレンジ取引をたどると考えていたのだが、先週末に一時130.77円まで下落するなど、再び下値リスクが高まってきたようだ。しかし、130円台は先週末安値の130.77円、12月20日安値の130.57円、8月2日安値130.40円とサポートが多い。それらレベルを、ここ数日のあいだに割り込めなければ再び流れが変わり、再び上方向へと向かう可能性もある。

本日はオセアニア、アジア市場の休場に続き英国や北米などの市場で休場が多い。したがって、経済指標の発表や要人発言などもとくに予定されておらず、基本的には動きにくそうな雰囲気。実質的には開店休業か。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは130.70-131.30円。ドル高・円安方向は131.30円レベルが最初の抵抗。抜ければ131円半ば、そして132円台回復も。
対するドル安・円高方向は、先週末安値130.77円をめぐる攻防にまず注目。ただ、仮に割り込んでも前述したように取り敢えずは底堅いイメージだ。

注:ポイント要約は編集部

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