雇用統計15.6万人増、やや弱め(2016年10月7日)

注目の集まった9月の米国雇用統計は、非農業部門雇用者数が15.6万人の増加と事前予想の17.2万人をやや下回る結果となり、

雇用統計15.6万人増、やや弱め(2016年10月7日)

雇用統計15.6万人増、やや弱めでドル売りに反応

注目の集まった9月の米国雇用統計は、非農業部門雇用者数が15.6万人の増加と事前予想の17.2万人をやや下回る結果となり、16.7万人に上方修正された前月と比較しても弱めの数字となりました。また失業率は前月の4.9%からわずかに上昇し5.0%に悪化しました。
発表前103円台後半で取引されていたドル円は発表後、上下に振れましたが次第にドル売り優勢となり、一時103円割れの水準まで下押しされています。

発表後クリーブランド連銀のメスター総裁は、雇用統計は「堅調」と発言、0.25%の利上げは理にかなうと述べています。

15.6万人増加が極端に悪い数字とは考えにくくFRBの判断に大きなマイナスの影響を与えるものではないと思われますが、このところ良好な数値の続いていた米指標が続いた後だけにやや物足りなかったことと、何よりも8営業日連続の上昇の後の買い疲れ、週末、日本の3連休を控えてのポジションの解消等も加わり、ドル買いが一服したもののようです。

今晩は今年初めて突き抜けた一目均衡表の雲の上限が103.25レベル下限は102.36近辺ですので、後は今晩の終値がこれらの水準と比べどの位置で終了するかが気になるところです。
早期利上げ観測後退ととらえたためか米株価指標先物は堅調に推移、原油先物も50ドル台を維持していますので大崩れは今のところ想像しにくい状況です。

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