ドル円149円近辺、約32年ぶり高値圏で推移
18日午前の東京市場でドル円は高値圏でのもみ合い。朝方、149.04レベルで取引の始まったドル円は、序盤は149円を挟んでのもみ合いに終始しました。その後時間外の米長期金利が反落するとやや緩み、一時148.68の安値をつけた後、東京時間正午現在は148.94レベルで取引されています。
日経平均株価は、欧米株価が上昇して終了したことを受けて買いが先行。序盤の上げ幅は400円を超えましたが、次第に利食い売りに圧され上げ幅を縮小し、209円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では英国のハント新財務相が「9/23に発表されたほぼすべての税制措置を撤回する」と発言、市場のリスク選好が回復し、欧米株は軒並み上昇、米長期金利も反落しました。ただ、ドル円はこれらの動きに平仄を合わせることなく、昨晩も上値試しとなり、米国時間終盤に一時149.09の高値をつけ90年8月以来、約32年ぶりの高値をつけています。
テクニカルにはドル円は昨日まで8営業日連続で下値を切り上げる極めて強いドル高地合い。ここから先は節目の150円程度しかレジスタンスは見当たりませんが、強いて言えば、7/14高値139.39と9/7高値144.99を結んだレジスタンスライン(本日149.15レベル)に一旦頭を抑えられた形です。一方10/5安値143.53を起点とした短期の上昇トレンドのサポートラインは本日147.48付近、両線は10/26頃に150.10付近で交差します。
尚、日銀の17日の当座預金残高の予想比下ブレから、13日の海外市場で日銀が1兆円規模の覆面介入を行った可能性が取り沙汰されています。90年8月高値147.66を上抜けた直後の1円超の急落がそれにあたるのではないかとの見方ですが、当日これを介入と確信して動いた向きは少なく、また水準的にも翌日にはそのレベルを超えて円安が進行したことから、もし介入だとすれば、神通力に早くも陰りが見られる結果となったといえそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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