10月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、10月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。前回9月は予想を大きく上回りましたが、マイナスの状況は変わっていません。
今回10月もマイナス予想になっています。下図@の移動平均線(オレンジ色)を見る限り2021年9月を高値(31.87)にして1年以上下落を続けています。
下図AのISM製造業景況指数(ISM)との比較でも綺麗に相関しており、ISMの9月が50.9になり、悪判断の50をまだ越えていますが、このままNYが反発しない限りは、いずれ50割れも想定する必要があります。FRBは景気鈍化懸念よりもインフレ抑制を先行すると述べているので、まだ金利上昇の終着点が見えない現状では、製造業の悪化の歯止めがかかり難くなっているようです。
尚、NY先行指標ですので、9月の様に上下に大きく振れることも予想されます。予想レンジも▼15.5〜+15で中間値が▼4.3ですので、大方の予想はマイナスとみていますが、もし2桁のプラスでも出れば金利高、ドル買いの強い相場ですので、瞬間的に材料視される可能性が出てきます。
(今回発表予想)2022年10月17日12時00分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想
赤はゼロ
緑は過去の移動平均線高値で24付近
下図AのISM製造業との比較では、〇印にあるように先行指標のNYが上昇でも下降でもトレンドとして、ISMに先行することになります。現状ではまだ下降傾向は全く変わっていません。今回NYが上方に大振れしても、移動平均を見ておく必要がありそうです。
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は10月予想値を加味した移動平均線)
下図はドル円の週足チャートです。今年3月7日週の底値からのサポートA(=138円00銭)とそこから平行に上げた抵抗線B(=149円30銭)でドル高トレンドを形成しています。括弧内のレートは先週ですので、1週間で60〜70銭上昇します。従い今週は138円70銭〜150円レンジのトレンドラインになり、上限として150円が上値の目安になります。
このトレンド内の8月15日週底値からのサポートCが145円00銭にあり、このラインは1週間で1円50銭〜60銭まで上がります。今週は146円50銭〜60銭がサポートになります。現状はこのCとBのドル高ウェッジで収斂しています。
下図の〇印は3月7日週底値から9連続の陽線になりました。今回は先週で9連続陽線となっています。前回は16円43銭の値幅で、今回Cの底値が132円56銭ですので、この値幅を足すと148円99銭となり、目安として149円が計算されます。今週に高値をつけるのか、あるいは新たなドル高に突き進むのか注目されます。尚〇印内の3連続陰線が5円程度の調整です。
(2022年10月17日15:00、1ドル=148円73銭)
オーダー/ポジション状況
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