日銀「レートチェック」実施報道でドル円143円台半ばに後退
13:30頃に日経新聞が『日銀が「レートチェック」、介入準備か』と報じ143.53まで一段安。時事通信はレートチェックが「144.90銭台近辺」で実施された模様と伝えています。
このことは、当局が145円という許容限界値を水準で示したという象徴的な意味があり、また、過去とられた手法の中で、現状財務省・日銀が単独でできる一つの限界が主要金融機関へ水準を確認するレートチェックであると考えられるだけに、「伝家の宝刀」を抜いた形です。
実際に介入を行う可能性は低く、行ったとしても日米金融政策の違いから来る先々の金利差の見通しがさらに広がる場合には、最終的に円安を阻止することはできません。ただ、それだけに本当に実施した場合、少なくとも当初は大きなサプライズと効果をもたらすことから、市場は完全に無視はできず、それよりも、そもそも急速な円安進行で「適正水準」を計りかねていた市場に目に見える一定の目安を与えたという意味は小さくありません。もっとも市場の反応としては1円50銭ほど、決して大きな戻しでないところはやや注意が必要です。
尚、鈴木財務相はこの後18:15頃から記者会見の予定。関連の内容に注目が集まります。
ドル円5分足
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