ドル円134円台後半、米長期金利低下で高値圏から失速
18日午前の東京市場でドル円は横ばい後に反落。朝方、135.04レベルで取引の始まったドル円は、序盤は135.18までの135円台前半の狭いレンジでの取引に終始。しかし、日経平均が軟調推移したこと、FOMC議事要旨発表後の低下から一度は上昇に転じた米長期金利が再び下げに転じたことを受けて135円割れを示現。一時134.73の安値をつけた後、東京時間正午現在は134.88レベルで取引されています。
日経平均株価は、欧米株式市場の軟調を受け朝方から売りが先行。その後は売買が交錯し、やや戻したものの上値は重く、238円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目された米7月小売売上高で、ヘッドラインは予想・前月を下回ったものの、自動車、ガソリン、建材等を除いた数値が予想外に健闘したことで、米長期金利上昇を伴ってドル円は米国時間に135.49まで上昇しました。しかし、その後公表された前回7月のFOMC議事要旨で、いずれ政策金利引き上げのペースを減速させることが適切になる可能性が高いと記されていたことや、必要以上に政策金利を引き締めるリスクについても言及されていたことが、ややハト派的と受け止められ、米長期金利低下を伴いドル円も反落。一旦は135円を割り込んだものの、やや戻し、再び135円台を回復してアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、引き続き一目均衡表の「雲」の中での推移が続きますが、昨晩の上昇で21日移動平均線を上抜け、一時は一目均衡表の「雲」上限に達しており、ややドル買い地合いが回復しています。一目均衡表の「雲」上限は昨日の135.49から本日は136.26まで上昇しているためやや遠くなっていますが、本日午後以降は、株価の動向と、ドル円の「雲」上限や134.50レベルを低下中の21日線との位置関係に注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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