ドル円135円台前半、イベント通過で仲値決定後に急落
28日午前の東京市場でドル円は急落。朝方、136.54レベルで取引の始まったドル円は、序盤もみ合ったのち、一旦136.04レベルまで下落。月末実需とみられるドル買いに、公表仲値決定にかけて136.40近辺まで小戻ししたものの、公表決定後に再び売りが強まり、大きく値を下げる動きとなりました。ドル円は一時135.10の安値をつけた後もみ合い、東京時間正午現在は135.35レベルで取引される荒い値動きとなっています。
日経平均株価は、FOMC後に米主要株価指数が急反発した流れを受け大きく買いが先行しましたが、利食い売りやドル円の急落で輸出関連銘柄を中心に売りが強まり、一時前日比マイナス圏に沈む場面もありました。前場終わりにかけては再び買戻しも入り、149円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では注目されたFOMCで0.75%の政策金利引き上げが決定。事前予想通りの内容に市場は、直後は反応薄でした。パウエル議長の会見では、オープニングステートメントのインフレ抑制重視の内容に一旦137.46まで急上昇しましたが、質疑の中で「いずれ利上げのペースを落とすことになる」と述べたことや、次回以降の利上げ幅については「データ次第」として明言を避けたことなどが伝わると一転急落、136.32の安値をつけています。
パウエル議長が現状の景気後退を否定したことも相まって市場にソフトランディング期待が生じており、米長期金利低下を伴って株価は急反発、市場はイベント通過後にリスク選好を回復しつつあります。
テクニカルにはドル円は昨日からの急落で、21日移動平均線を下放れ、ドル売り地合いが強まっています。135円を割り込むと、5/24安値126.36から139.39までの上げの38.2%戻しの134.41のある134円台半ばまでの下値余地が広がり、さらに調整が長引けば、半値戻しの132.87レベルを窺う動きに要注意です。一方、上方向は21日線のある136.82レベルがやや重くなってきています。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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