ドル円138円台乗せ、予想以上に強い米CPIの結果受け (7/14午前)

14日午前の東京市場でドル円は急伸。

ドル円138円台乗せ、予想以上に強い米CPIの結果受け (7/14午前)

ドル円138円台乗せ、予想以上に強い米CPIの結果受け

14日午前の東京市場でドル円は急伸。朝方、137.39レベルで取引の始まったドル円は、昨晩米6月CPIが前年比9.1%上昇の高率となったことを改めて材料視、米株先物や日経平均株価の堅調推移も加わって、ほぼ一方向で上昇しました。ドル円は10時過ぎには138円台を突破、一時138.12の高値をつけ、東京時間正午現在は138.05レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩米主要株価指数が下げたことを受けて序盤は売りが先行。しかしドル円が急伸し138円台に乗せて直近高値を更新すると、電機、自動車等の輸出銘柄に買いが入り前日比プラス圏に浮上。185円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、注目された米6月の消費者物価指数(CPI)が事前予想の前年同月比8.8%を上回り、1981年11月以来の水準となる9.1%の上昇を記録。予想を上回るインフレの激しさに市場では次回FOMCでの1%の利上げを織り込み始める動きとなりました。ドル円はCPIの結果を受け、一時137.86まで上昇する場面もありましたが、その後は10年債利回りが低下するとともに2年債との逆イールドが広がったことも嫌気され、一旦137.01まで急落。137円台半ばでアジア時間につないでいます。

ドル円は、本日午前中の上昇で98年9月以来23年10か月ぶりの高値水準をつけています。テクニカルには節目の140円までレジスタンスらしいレジスタンスも見当たらず、強いドル買い地合いが継続しています。

未明に発表された米地区連銀経済報告では木材や鉄鋼などの建築資材の仕入れ価格に軟化が見られるとの指摘もありましたが、多くの調査先は少なくとも年末までは物価上昇圧力が継続すると予想。今晩発表される米6月生産者物価指数(PPI)は前月比やや低下の予想ですが、数字次第ではさらにドル買い圧力が強まりそうです。

ドル円138円台乗せ、予想以上に強い米CPIの結果受け

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