日米の金融政策イベント次第(週報2016年9月第三週)

日米の金融政策イベント次第です、米利上げは見送られる公算ですが、年内の有無を見極める局面。

日米の金融政策イベント次第(週報2016年9月第三週)

ドル円:9月12日からの先週

ドル円は、101〜103のレンジでの神経質な週でした。
 
12日は、前週末の引けの102.66からややギャップダウンの102.55で始まり、直後につけた102.67が12日の高値となりました。その後、終日じりじりと下降を続け、NY 時間に12日安値の101.55まで下押ししました。その後、やや上戻して101.84で引けました。
前週末の米株の大幅安を受け、日経平均株価も前日比292円安でドル売り先行でした。

13日は、前日引けの101.84で始まり、直後13日安値の101.41まで下押しました。その後は、終日じりじりと上昇を続け、NY時間に13日高値の102.74まで上伸、その後やや下押しして102.55で引けました。

14日は、前日引けの102.55で始まり、東京時間に14日高値の103.35まで上伸、その後、株安や米長期金利の低下から一転ドル売りとなり、海外時間に入り、14日安値の102.24まで下押しした後は、やや上戻し102.41で引けました。

15日は、前日引けの102.41で始まり、東京時間に15日安値の101.83まで下押ししました。この後、20〜21日の日銀金融政策決定会合で一段の金融緩和を進めるとの噂で、欧州時間に入り一気に15日高値の102.76まで上伸。 その後は米経済指標が悪く、一転ドル売り優先となり、102.00まで下押しました後、やや上戻して102.09で引けました。

16日は、前日引けの102.08で始まり、東京時間に16日安値の101.74まで下押しした後、102.13へ上戻し、欧州時間に入り101.77まで下押しました。しかしアジア時間の安値に届かずで、一転買いにかわり16日高値の102.46まで上伸、その後やや下押しして102.28で週を引けました。

ドル円:9月19日からの今週

ポイント:ドル円の方向性が不透明です


CME通貨先物ポジション状況:9月13日時点
     (9月13日)   (9月6日)   (8月30日)
円     56846    54489    63661
ユーロ  ▲81475  ▲92630  ▲81925
ポンド  ▲82821  ▲89969  ▲92485

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで9月13日付けのネットの円の買い持ち高はやや増加。
直近ネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
15.370(+4.99)日中高値は17.07、安値15.28。株価の落ち着きに伴い、リスク値が低下傾向となりました。
過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

ドル円は荒い値動きとなりそう

中長期的なトレンドはドル安方向との見方に変わりは無いのですが
足音の動きに関しては、その方向性がハッキリしない相場が続いていますので
テクニカルで見てみたいと思います。

先週は狭いレンジの中を方向を模索、
9月12日の 101.95 〜 103.05
9月13日の 101.55 〜 102.66
9月14日の 101.41 〜 102.74
9月15日の 102.24 〜 103.35
9月16日の 101.83 〜 102.76

テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 105.18で下降中
遅行スパン  104.18で上昇中
先行スパン1が 103.46で下降中
転換線が    102.71で下降中
実勢値     102.28 16日引け
基準線が    101.93で横ばい

総括検証、FOMC金利見通し、イエレン議長記者会見

実勢値は先行スパン1と2の下に位置していますので上値は重いでしょう。
昨年2015年12月24日に実勢値が下抜けて以来この状況は今年年初より同じ形です。
足元の実勢値は、基準線と転換線に挟まれた狭いスペースでもみ合っています

これだけ見てもはっきりとした方向感は出ていません
ただ、ポイントが集まってきていて。動き出すタイミングが近いと警告しています。
大きくは、年初来高値1月29日の121.69からの下げのトレンドの中なので
下方向への放れの可能性が高いのではと想定します。

予想レンジは、99.00~104.50 と見ます。

オーダー/ポジション状況

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