ドル円一時130.24まで上伸、その後はやや上値の重い展開に
2日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い。昨晩海外市場で130円台を回復した流れを受け、朝方、130.13レベルで取引の始まったドル円は、序盤売買が交錯する中で一時130.24の高値をつけて昨晩海外時間の高値130.19を上抜けました。しかし、9時台に時間外の米長期金利が小幅に低下して始まったこともあり130円を挟んでの一進一退にやや後退。東京時間正午現在は130.13レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩海外市場で欧米株が下落したことから売りが先行、下げ幅は一時200円を超えました。その後は円安による売り上げ拡大が期待される自動車等の輸出関連銘柄が本日も買われて、下げ幅を縮小。46円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された5月ISM製造業指数の予想外の上昇や、相次ぐFRB関係者のタカ派発言に米長期金利が続騰、米国時間に米10年物国債利回りは一時2.94%台をつけました。これを受けてドル円も米国時間に130円台を回復、130.19の高値をつけ、そのまま高値圏で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩からの上昇で21日移動平均線を上放れ、5/9につけた20年来の高値131.35からの下落の76.4%戻し(130.17)も達成。ドル買い地合いが強まっています。
サポートは21日移動平均線の128.77レベル、ターゲットは上記130.17をしっかり固められれば高値131.35となることもあり、市場では約3週間の調整期間を経て、ドル円が再びドル上昇トレンドに回帰したとの見方も出始めています。
一方で、5/9のドル円高値記録前後には米10年債利回りは3.20%をつけていて、現在の水準からは未だ0.25%以上の開きがあることを考えると、当時より市場が米金利先高観について冷静さを取り戻していることや、株価が小康状態を保っていることを考慮に入れても、ドル円の高値再トライには、やや材料不足感があります。
週末に米雇用統計の発表を控え、ここからは動きにくい時間帯に入ることもあり、ドル円の新高値更新には新たな買い材料が必要となりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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