ドル円、一時121.41まで高値更新するも上昇に一服感も
23日午前の東京市場でドル円は続伸後に反落。朝方、120.80レベルで取引の始まったドル円は、米長期金利の高止まりと株価の堅調にドル買いが止まらず、序盤に121円台に乗せて一時121.41をつけ、直近高値を更新しました。しかし、121円台では高値警戒感からの売りも出て伸び悩み、121円を挟んでのもみ合いに。東京時間正午現在は121.01レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩欧米市場で主要株価指数がほぼ全面高となったことを受けて買いが先行、上げ幅は700円を超えました。ほぼ全業種で株価は上昇し、723円の大幅高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、金利先高観からの米長期債利回りの上昇が続き、欧州時間にドル円は一時121.03の高値をつけました。その後も米長期債利回りの上昇は続き、10年物米国債利回りは2.4%に達しましたが、ドル円は高値警戒感も出て120円台後半でのもみ合いとなり、120.80レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は引き続き強いドル買い地合いが続いています。
一方で米長期金利は午前中も上昇を続けていますが、ある程度は日米金利差拡大ペースの加速は織り込みが進み、一旦はドル円の上昇ペースも鈍る時間帯に入っていくものと思われます。
ここから先は米長期金利の上昇にもかかわらず、景気先行きへの楽観から堅調を維持している米株式市場の動向に注意が必要です。このままリスク選好の流れが続くならばドル円も徐々に上値を拡大する可能性が高いものと思われますが、極端に急速な利上げ必要論が主流となった場合、株式市場がそれを嫌気する可能性は高く、その場合はドル円にも調整が入りそうです。
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