ドル円:8月22日からの先週
先週はレンジ幅が1円程度と、今年に入って週間ベースでもっと狭いレンジでした。
22日は、前週末の引けの100.18から大きくギャップアップの100.63で始まるも、東京早朝のオセアニア市場で100.28まで下押し、その後すぐに上伸、22日高値の100.93を付けました。その後はじりじりと下降を続け、22日安値の100.20へ下押しして推移、やや上戻し100.32で引けました。 このドルの買いと売りは、週明け米10年債利回りが上昇し、海外時間に入ると米長期金利が一転低下したためです。
23日は、前日引けの100.32で始まり、直後に100.39まで上戻し、100.04へ下押し、100.38へ上脅し、23日の安値99.92へ下押ししました。その後欧州時間に入り、100,25へ上戻し、99,98へ下押し、100.28へ上戻し、100.09へ下押し、100.23へ上戻して引けました。
24日は、前日引けの100.23で始まり、東京時間に100.52へ上昇し、欧州時間に入り、24日の安値100.08まで下押しました。NY時間に24日高値の100.61へ上伸、その後やや下押しして100.44で引けました。
25日は、前日引けの100.44で始まり、東京時間に穏やかにじりじりと上昇を続け、25日の高値100.61を付け、その後穏やかにじりじりと下降を続け、欧州時間に入り、25日安値の100.29を付け、今度はNY時間に入り、再度100.61まで上戻して100.52で引けました。
26日は、前日引けの100.52で始まり、その後は穏やかにじりじりと下降を続け、欧州時間に入り、26日の安値100.05をつけました。その後イエレンFRB議長のジャクソンホール講演で「9月利上げの可能性」と述べドル買いが加速101.94まで一気に買い上げられ、101.78で引けました。
ドル円:8月29日からの今週
CME通貨先物ポジション状況
ポイント:ジャクソンホールのイエレン発言で 9月米利上げ織り込みにかかる市場。
CME通貨先物ポジション状況:8月23日時点
(8月23日) (8月16日) (8月9日)
円 60316 56006 48831
ユーロ ▲76658 ▲92508 ▲98399
ポンド ▲94978 ▲94238 ▲90082
シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで8月23日付けのネットの円の買い持ち高はここ4週連続で増加。
直近ネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
13.95(+0.32)日中高値は14.88、連日、NY終盤の株価低迷にリスク値が高位で停滞、14ポイント前後の動き。
過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39
9月利上げ観測急速に高まる
26日のイエレン議長のジャクソンホールでの講演で、「9月利上げの可能性」、とまで言及さえれば、
もうそれは、イエレン議長の強いメッセージと受け取るべきでしょう。
問題は、その後をどう織り込むのかでしょう。
次回の9月のFOMC で利上げがあるのはいい、
問題なのは、それでまた利上げはしばらく無いと織り込むのか、というポイントです。
今回きりなのであれば、そこまでしかドルは買えません、
そこからは今度は売りになるでしょう。
そして、その「そこ」とは、いくらまでを考えるのかです。
日銀の政策対応も注意
継続的なドル買いを求めるのであれば
継続して米利上げをしてもらわないと、日米金利差がもうこれ以上広がりません。
という事で、次回のFOMC で利上げと同時に、ドルは売られてしますのではっと懸念します。
予想レンジは、100.00~104.00 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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