ドル円、心理的節目115.00をついに回復。約1ヵ月ぶり高値圏へ上伸(12/30朝)

29日(水)のドル円相場は高値圏で一進一退。

ドル円、心理的節目115.00をついに回復。約1ヵ月ぶり高値圏へ上伸(12/30朝)

ドル円、心理的節目115.00をついに回復。約1ヵ月ぶり高値圏へ上伸

〇ドル円、米国時間朝方に115.04まで上昇、高値圏で一進一退
〇ユーロドル、オミクロン株感染拡大懸念等に欧州朝方1.1273まで下落
〇売り一巡後は、地政学リスク後退、欧州債利回り上昇等に1か月ぶり高値1.1369まで急伸
〇ドル円、心理的節目115円を突破し、1か月ぶり高値圏まで上昇
〇テクニカルの地合い強く、11/24に記録した4年10か月ぶり高値115.53が射程内
〇ファンダメンタルズも日米金融政策差、株式市場の堅調推移等ドル円買い材料揃う
〇ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:114.60ー115.40

海外時間のレビュー

29日(水)のドル円相場は高値圏で一進一退。@公表相場決定にかけてのドル買い・円売り(ドル不足)や、Aウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの後退(ロシアは1/10に米国と協議し、1/12にNATOと協議予定→ウクライナを巡る地政学的リスクは来年以降に持ち越し)、B日米金融政策格差を背景としたドル買い・円売り(米金利上昇→米ドル買い)が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値115.04(11/26以来、約1ヵ月ぶり高値圏)まで上昇しました。しかし、心理的節目115.00前後の戻り売りに上値を抑制されると、Cロンドンフィキシングにかけてのドル売りなどが重石となり、一時114.68まで急落する場面も見られました。もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、引けにかけて持ち直し、本稿執筆時点(日本時間12/30午前4時40分現在)では、115.00前後で推移しております。

29日(水)のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。@欧米金融政策格差を背景としたユーロ売り・ドル買い圧力や、A欧州圏における新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大懸念(イギリス・フランス・イタリア・ポルトガルで1日当たりの新規感染者数が過去最多を更新→行動規制再導入懸念)が重石となり、欧州時間朝方にかけて、安値1.1273まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、Bウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの後退や、C欧州債利回りの上昇に伴うユーロ買い圧力、Dロンドンフィキシングにかけてのドル売り圧力が支援材料となり、米国時間にかけて、高値1.1369(11/30以来、約1ヵ月ぶり高値圏)まで急伸しました。引けにかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間12/30午前4時40分現在)では、1.1340前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は心理的節目115.00を突破し、一時115.04(11/26以来、約1ヵ月ぶり高値圏)まで上昇しました。強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダーや、強気のバンドウォークが成立している他、向こう数日以内に一目均衡表三役好転の再点灯も視野に入るなど、テクニカル的に見て、地合いの強さが確認されます(11/24に記録した約4年10ヵ月ぶり高値115.53が射程圏内)。ファンダメンタルズ的に見ても、日米金融政策の方向性の違い(米早期利上げ観測に伴うドル買いと、金融緩和長期化観測および円安容認観測に伴う円売りの組み合わせ)や、株式市場の堅調推移(リスクアセット上昇→リスク選好の円売りの波及経路)など、ドル円相場の上昇を連想させる材料が揃っています(余程強いドル売り・円買い材料が出てこない限り、下落余地は限定的)。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:114.60ー115.40

注:ポイント要約は編集部


今年も1年間どうもありがとうございました。明日の本レポートは休載とし、次は1/4から再開いたします。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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ドル円日足

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