ドル円:8月18日のファンダメンタル分析
政府・日銀が一体となり策を講じる可能性に注目
ドル円は昨日100.00割れを見た事で、ドルの下値方向への緊張感が高まっています。
そんな中、日本政府高官の円高けん制発言もあり、政府と日銀が一体となって、株安・円高阻止に向け、何らかの対策を講じるのではとの観測が高まっています。
日銀は次回9月20/21日の金融政策決定会合で、「総括的な検証」を行います。
メガバンク、地銀、ゆうちょ銀行など金融機関の経営にダメージを与えているマイナス金利の是非を巡る議論が焦点です。今回の検証は2013年4月から3年半にわたる異次元緩和にも拘わらず、物価2%目標がまだ未達であり、その原因の究明と、それに応じた今後の達成への新しいプラン作成が目的と聞いています。
そこに13日に日経新聞が
「総括的な検証」視界は極めてゼロに近い状況
「金融庁はマイナス金利策が、3メガ銀の今年度決算で3000億円程度の減益要因になるとの調査結果をまとめ日銀に懸念を伝えた」と報じた事で、市場の深読みが進んでいます。
日銀がマイナス金利深掘りに動くのは難しくなったとの読みです。
また、7月の追加緩和は、景気下振れリスクへの対応として行われたのであって、そのわずかか7週間後に一段の追加緩和に踏み切るには、それ相応の情勢の変化が理由として必要です。
9月の会合での「総括検証」、
マイナス金利撤廃などの見直しなのか、
もしくは現状80兆円の国債買入れ額の90兆円等への増額などの追加緩和なのかと、
市場は織り込む内容を絞り切れていません。
「総括的な検証」として何が出て来るのか、
黒田日銀総裁は何を言うのかわからず、相場の方向も不透明です。
ドル円:8月18日のテクニカル分析
下げ一巡までは下方リスクが優位
ポイント:17日東京午後101台に到達してからは下落、100.50を割り込みFOMC議事録後も反騰出来ずにいる為一段の下落を想定します。
下値目途は、当初16日安値の99.53を支持し、
割り込む場合には97台後半の水準を試す流れでしょう。
16日安値の99.53割れを回避して、17日高値の101.16を上抜き返す場合は、101台後半を試す流れでしょう。
下落が加速するか注目。
短期トレンドは売りなので、戻り売り優勢です。
とにかく下げ一巡するまでは下方リスクが優位な展開です。
今日のレンジは、99.00~100.50
上値目途は、議事陸公開直後の高値の100.70、前日高値圏の101.16が抵抗節目。
下値目途は、16日安値圏の99.53が意識されます。
上方に抵抗ラインが多く観測され、上値の伸びを圧迫しそうな位置関係。
本日ポイントは、年初来安値を更新するかに注目。
100円割れで売り加速でしょう。
今日のレンジは、99.00~100.50と見ます。
オーダー/ポジション状況
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