ドル円上昇再開、リスク選好の回復と米長期金利上昇で (10/8午前)

8日午前の東京市場でドル円は堅調推移。

ドル円上昇再開、リスク選好の回復と米長期金利上昇で (10/8午前)

ドル円上昇再開、リスク選好の回復と米長期金利上昇で

8日午前の東京市場でドル円は堅調推移。朝方111.63レベルで取引の始まったドル円は、昨日米国時間終盤に反落した米株先物が再び上昇に転じ、日経平均株価も一時600円超上昇したこと、米長期金利が上昇を継続し10年債利回りが1.59%に迫る水準となっていること等がサポートし、ほぼ一方向に上昇。一時111.89の高値をつけ、東京時間正午現在は111.83レベルで取引されています。
日経平均株価は堅調推移。米上院で与野党が連邦政府の債務上限を拡大し、12月上旬までの必要資金が確保され、リスク選好が回復したこと、国慶節の長期休暇明けの上海株式市場が堅調に始まり、懸念された恒大グループデフォルト懸念からの暴落が一旦は回避されたこと等が好感されました。日経平均株価は買い先行で始まり、一進一退しながらも上昇を続け、結局597円の大幅高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では米長期金利の上昇、米債務問題が共和党の妥協で一旦先送りとなったことを好感しての株価の上昇、米新規失業保険申請件数の予想外の好調等の条件が重なり、主要通貨に対してドル買いが進みました。ドル円も111円台をじり高となり、111.65の高値をつけ、そのまま高値圏で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、上昇再開の動きが鮮明化、111.45レベルを上昇中の転換線にサポートされる形で、9/30につけた年初来高値112.08を覗う動きです。

市場は今晩21:30発表の米雇用統計待ち。今週これまでに発表されたADP雇用統計や週間新規失業保険申請件数等の米雇用関連指標が、いずれも好調だったために上振れ期待が高まっていますが、これらの指標と米雇用統計は短期的には方向性が必ずしも一致しないことから、思わぬ数値下ブレによるドル円の急落リスクも、頭に置いておいた方がよさそうです。

ドル円上昇再開、リスク選好の回復と米長期金利上昇で

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