ドル円、ポジション調整一巡後に急反発。本日は米ADP雇用統計に注目(10/6朝)

5日(火)のドル円相場は急反発。

ドル円、ポジション調整一巡後に急反発。本日は米ADP雇用統計に注目(10/6朝)

ドル円、ポジション調整一巡後に急反発。本日は米ADP雇用統計に注目

〇ドル円、米長期金利の反転上昇、株価上昇、米指標好調で111.57まで急伸
〇ユーロドル、欧州圏PPI不冴えで1.1580まで反落するも、株価堅調で1.16台回復
〇ドル円、テクニカルには三役好転や移動平均線のパーフェクトオーダーも継続、地合い強い
〇本日、雇用統計の前哨戦ADP雇用統計に注目集まる
〇中国恒大集団デフォルト懸念、米債務上限問題等燻るも、ドル買い地合い継続を予想
〇本日の予想レンジ:111.10ー112.00

海外時間のレビュー

5日(火)のドル円相場は急反発。@株式市場の軟調推移(中国恒大集団を巡るデフォルト懸念や岸田新総理による金融所得課税への失望感→リスク回避の円買い再燃)を背景に、アジア時間朝方にかけて、安値110.88まで下げ幅を広げるも、前日安値110.82をバックに下げ渋ると、A米長期金利の反転上昇(米10年債利回りは前日記録した1.45%から1.53%へ急上昇)や、B米主要株価指数の堅調推移(米ダウ平均は一時487ドルを超える上昇→リスク選好の円売り再開)、C週末の米雇用統計を控えた警戒感(ポジティブサプライズへの警戒感)、D米主要経済指標の力強い結果(米9月サービス業PMIや、米9月ISM非製造業指数など)が支援材料となり、米国時間にかけて、高値111.57まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間午前6時00分現在)では、111.46前後で推移しております。

5日(火)のユーロドル相場は上値の重い展開。前日海外時間に記録した高値1.1641をトップに反落に転じると、@米長期金利の反転上昇(ドル買い圧力)や、Aユーロ圏8月生産者物価指数の予想比鈍化(結果1.1%、予想1.3%、前回2.5%、※前月比)、B上記Aを背景とした欧州債利回りの低下、Cテクニカル的な地合いの弱さ、D米経済指標の力強い結果が重石となり、米国時間にかけて、安値1.1580まで反落しました。しかし、9/30に記録した直近安値1.1562をバックに下げ渋ると、E欧米株の堅調推移を背景としたリスク選好のドル売り・円売り(ユーロドル・ユーロ円共に上昇)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間午前6時00分現在)では、1.1602前後まで持ち直す動きとなっております。

本日の見通し

ドル円は10/4に記録した安値110.82をボトムに反発に転じると、昨日は一時111.57まで急伸しました。一目均衡表転換線に下支えされた他、強い買いシグナルを示唆する三役好転や移動平均線のパーフェクトオーダーも継続するなど、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます(ポジション調整一巡後の持ち直しがスタート→9/30に記録した年初来高値112.08を試すシナリオを想定)。

こうした中、本日は週末の米雇用統計の前哨戦となる米9月ADP雇用統計に注目が集まります。市場予想を上回る結果となった場合には、週末の米雇用統計への期待感から、米長期金利上昇→米ドル高の経路と、米主要株価指数上昇→リスク選好の円売りの双方の経路でドル円に強い上昇圧力を加えることが予想されます。中国恒大集団を巡るデフォルト懸念や、米債務の上限問題(イエレン米財務長官は「10/18が債務上限の期日であり、これに対処しなければ景気後退を引き起こすリスクあり」と発言)など、不確実要因は燻るものの、当方では引き続き、日米金融政策格差を背景とした「ドル買い・円売り」地合いの継続をメインシナリオとして予想いたします(アジア時間帯は日経平均株価を含むアジア株全体の動きや、時間外取引の米長期金利の動向を睨みながらの神経質な展開を想定。アジア株上昇・米長期金利上昇の流れを確認できれば、ドル円は年初来高値112.08に向けて一気に上昇する可能性あり)。

本日の予想レンジ:111.10ー112.00

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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