ドル円安値圏でじり高推移、大局は中期上昇チャネルを下抜けドル売り地合いに (7/9午前)

9日午前の東京市場でドル円は109円台後半でもみ合い。

ドル円安値圏でじり高推移、大局は中期上昇チャネルを下抜けドル売り地合いに (7/9午前)

ドル円安値圏でじり高推移、大局は中期上昇チャネルを下抜けドル売り地合いに

9日午前の東京市場でドル円は109円台後半でもみ合い。朝方109.72で取引が始まったドル円は午前中109.70-94の狭いレンジでの取引となり明確な方向感が出ないまま、東京時間正午現在は109.91レベルで取引されています。
日経平均株価は、前日経済指標の悪化等から欧米株が総崩れとなったこと、本邦で12日から東京都に緊急事態宣言が再発令され、オリンピックの無観客開催が決まり、当該期間の経済活動が予想以上に制限されることが決定的となったことなどを受け大幅続落。641円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場ではデルタ変異株の世界的感染拡大が景気回復の足かせとなることへの不安が広がり、加えて米国の週次の新規失業保険申請件数が予想を若干上回ったことなども重石となり、リスクセンチメントが悪化しました。欧米株はほぼ全面安となりドル円も深夜にかけて109.53まで値を下げています。

テクニカルにはドル円は、昨晩の下落で、21日線、転換線、4月下旬からの上昇チャネルの下限を割り込み、109.45レベルの90日線を前にようやく下げ止まった印象です。昨日までの厚いサポートがすべてレジスタンスに転じてしまい、「ドル上昇トレンドの中での調整的な売り」との見方は返上せざるを得ない状況となりました。今後はいったんサポートした、90日線やその下の薄い一目均衡表の「雲」をも突き抜けて、ドル円が下落基調を一段と鮮明化することとなるのか注目されます。

ドル円安値圏でじり高推移、大局は中期上昇チャネルを下抜けドル売り地合いに

ドル円日足

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