ドル円、新規材料に乏しい中、108円台後半で方向感に欠ける展開
〇ドル円米国時間にかけ109.07まで上昇するも、複数の米指標不冴えと米長期金利低下で108.70まで反落
〇ユーロドル コロナ収束期待、独景況感の改善等に一時約四か月半ぶり高値1.2266まで上昇
〇ドル円基準線、108.60近辺の支持体にサポートされ下値余地は限定的
〇新規材料乏しい中レンジ相場継続か、週末の米PCEデフレーター発表待ち
〇本日の予想レンジ:108.50ー109.20
海外時間のレビュー
25日(火)のドル円相場は方向感に欠ける展開。米国時間朝方にかけて一時109.07まで上値を伸ばすも、@米4月新築住宅販売件数(結果86.3万件、予想97.5万件)や、A米5月リッチモンド連銀製造業指数(結果18、予想19)、B米5月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数(結果117.2、予想119.4)が軒並み市場予想を下回る冴えない結果となると、C米長期金利の低下も相俟って、米国時間午後にかけて、108.70まで反落しました。もっとも、アジア時間に記録した安値108.57をバックに下げ渋ると、引けにかけて小反発し、本稿執筆時点(日本時間5時45分現在)では、108.78.近辺で推移しております。
25日(火)のユーロドル相場は堅調な値動き。@ユーロ圏における新型コロナウイルスの終息期待や、AECBによる早期テーパリング観測、B米長期金利の伸び悩み、Cドイツ5月IFO企業景況感調査(結果99.2、予想98.2、前回96.6)の力強い結果が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、1/8以来、約4ヵ月半ぶり高値となる1.2266まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時45分現在)では、1.2250近辺で推移しております。
本日の見通し
ドル円は一時109.07まで上昇するも、米国時間午後にかけて108.70まで反落しました。但し、ダウンサイドに一目均衡表基準線や、直近で3度サポートされている強力な支持帯(5/19安値108.57、5/21安値108.61、 5/25安値108.57)を控えていること等を考慮すれば、下値余地は限定的と判断できます(108円台半ばで買って、108円台後半で売却するレンジ相場が継続)。
本日も、新規材料に乏しい中、108円台後半を中心としたレンジ相場の継続を予想いたします(但し、米国時間に予定されているクオールズFRB副議長発言には注目。テーパリング議論開始の必要性を滲ませた場合、米債市場主導でドル買いに繋がる可能性あり)。市場では早くも週末に発表される米4月PCEデフレータ(FRBが重視する物価指標)待ちの様相を呈し始めており、米長期金利や米主要株価指数を睨みながらも、同指標が明らかとなるまでは、売り買い共、手を出しづらい時間帯が続きそうです(様子見ムード)。
本日の予想レンジ:108.50ー109.20
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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