ドル円、上値重く推移するも節目109.00は死守。反発リスクに要警戒(5/18朝)

週明け17日(月)のドル円相場は上値の重い展開。

ドル円、上値重く推移するも節目109.00は死守。反発リスクに要警戒(5/18朝)

ドル円、上値重く推移するも節目109.00は死守。反発リスクに要警戒

〇ドル円欧州時間朝方の安値109.07から持ち直し109.20付近
〇NY連銀製造業指数は予想上回り、NY州でのワクチン接種完了者のマスク着用不要方針がサポート
〇クラリダFRB副議長のハト派発言、長期金利伸び悩みが重石に
〇ユーロドルはユーロ圏でのウイルス終息期待等で底堅く一時1.2170まで上昇
〇ドル円テクニカルの下値余地乏しく、ファンダメンタルズも根強いテーパリング観測に支えられ下値堅い
〇ドル円反発がメインシナリオ、週内110円トライもあるか
〇本日の予想レンジ:108.90ー109.60

海外時間のレビュー

週明け17日(月)のドル円相場は上値の重い展開。アジア時間朝方にかけて、日通し高値109.50まで上値を伸ばすも、先週末金曜日に記録した高値109.64をバックに伸び悩むと、@日経平均株価の急落を背景としたリスク回避の円買い圧力や、A対欧州通貨や対資源国通貨でのドル売り圧力が重石となり、欧州時間朝方にかけて、日通し安値109.07まで下落しました。その後は、B米5月ニューヨーク連銀製造業景況指数(結果24.3、予想23.7)の力強い結果や、C米ニューヨーク州クオモ知事による「新型コロナワクチンの接種完了者は5/19から大半の公共空間でマスク着用が不要になる」との発言(コロナ環境の終息→米経済の回復期待)を材料に一時持ち直す場面も見られましたが、DクラリダFRB副議長によるハト派的な発言(先般の低調な米雇用統計はテーパリング議論が時期尚早であることを示している)や、E米長期金利の伸び悩みが重石となり、本稿執筆時点(日本時間5時50分現在)では、109.20近辺で推移しております。

週明け17日(月)のユーロドル相場は堅調な値動き。@ユーロ圏における新型コロナウイルスの終息期待(仏ディズニーランドが6/17から営業再開、仏オルセー美術館も6/19から営業再開)や、AECBによる早期テーパリング観測(債券買い入れペースを鈍化させるとの思惑→欧州債利回り上昇→ユーロ買い)、B米長期金利の伸び悩みが支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、日通し高値1.2170まで上昇しました。引けにかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時50分現在)では、1.2153(←訂正×1.2053)近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は5/13に記録した高値109.79をトップに反落に転じると、昨日は一時109.07まで下落しました(110円トライ失敗に伴うポジション調整)。しかし、ダウンサイドに一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーバンドや21日移動平均線等の主要チャートポイントが控えていることなどを考慮すると、テクニカル的に見て、下値余地は乏しいと判断できます(ダウ理論で見ても、4/23安値107.47を起点とした短期上昇トレンドが継続中)。ファンダメンタルズ的に見ても、米インフレ懸念を背景とした米早期テーパリング観測は根強く、今後も6月FOMC(ドットチャート)や、8月ジャクソンホールに向けて、米長期金利上昇→ドル高の流れが継続すると予想されます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の反発をメインシナリオとして予想いたします(心理的節目110.00を週内に再トライするシナリオを想定)。尚、本日は、米4月住宅着工件数、米4月建設許可件数、ダラス連銀カプラン総裁発言などに注目が集まります(米長期金利や米主要株価指数を睨みながらの神経質な展開が継続)。

本日の予想レンジ:108.90ー109.60

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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