米4月雇用統計の予想
本日は米雇用統計の数値が発表されます。新大統領の矢継ぎ早の政策(ワクチン接種拡大や追加財政支援など)に、ここまでの米経済は順調に回復基調を辿っています。新大統領のハネムーン期間も過ぎ、いよいよ本格的な評価が始まります。今日はその確認の1つになります。
一部のエコノミストは2021年内にも非農業部門雇用者数がパンデミック前を回復との予想をしており、今回予想通りなら▼746万人まで回復します。もし予想レンジ上限でも出れば更に100万人以上の改善となります。
また、今週5日にイエレン財務長官が「景気過熱を抑制するために金利上昇が必要になる」と発言しており、もし今回の数値が大きく改善した場合に再度テーパリング時期の議論が出てくる可能性が高まってくるとエコノミストは述べています。今回の数値がその端緒となるか、そして予想を上回った場合に、米10年債金利へ波及するかが為替の鍵となりそうです。
今回の予想
(5月7日9時現在)
NFPとADP社
前回3月数値は失業率・NFP共に予想を上回る数値となり、平均時給がマイナスとなりました。特にNFPは2月・3月も上方修正されているので、回復度合いが加速しています。内容的にもレジャー・接客業、政府関連、教育、建設業中心に幅広く拡大していると労働省は報告しており、雇用改善の裾野が広がっています。
今回4月分NFPも週初は90万人台前半の予想でしたが、今朝の段階では100万人まで見通しを上げています。更に、レンジ上限は+210万人まであるので、もし+200万人前後の数値になればサプライズとなりそうです。
今回予想レンジを加味したNFPは▼776.0〜▼636.0万人になり、14ヶ月分の公務員の差を勘案しても、ADP社の▼857.7万人と比較して、下限ならあり得ますが、上限が出た場合は大きな差異となり、市場ではサプライズになりそうです。
下図はドル円日足チャートです。年初からはドル高トレンドを形成しています。3月初にドル買いの勢いが付き、そして3月末に高値を付けてからはドル高調整入りとなり、年始からのラインA(=108円10銭)と平行に上げたB(=109円90銭)間のドル高トレンドに戻っています。
今週はC(=108円80銭)の抵抗線を上抜けて、Bまで突っ掛けましたが、そこで上値を止められてD(=109円50銭)のサポートを切っています。目先はCとDの間で推移し、今日の雇用統計でB方向なのか、あるいはAをトライするのかとなりそうです。仮にBを越えれば、3月末高値111円手前、Aを切れば4月中旬底値107円50銭が視野に入りそうです。
(2021年5月7日10:30、1ドル=109円14銭)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2021.05.07
ドル円 好数字見込まれている米雇用統計に注目(5/7夕)
7日の東京市場は、ドルが底堅い。前日には割り込めなかった109円を一時下回る局面なども観測されたが、終わって見れば寄り付きよりも高いレベルだった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2021.05.07
ドル円 一時109円割れ、米雇用統計待ちで基本は様子見 (5/7午前)
7日午前の東京市場でドル円は109円近辺で方向感に欠ける動き。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。