ドル円 一時109円割れ、米雇用統計待ちで基本は様子見 (5/7午前)

7日午前の東京市場でドル円は109円近辺で方向感に欠ける動き。

ドル円 一時109円割れ、米雇用統計待ちで基本は様子見 (5/7午前)

ドル円 一時109円割れ、米雇用統計待ちで基本は様子見

7日午前の東京市場でドル円は109円近辺で方向感に欠ける動き。朝方109.09で取引が始まったドル円は9時ごろに一時109円を割り込む場面もありましたが、すぐに買い戻され、東京時間正午現在は109.15レベルで取引されています。
日経平均は、前日米株式市場でNYダウが2営業日連続で史上最高値を更新したことなどを受けて買い先行で始まったものの、政府の4都府県新型コロナ緊急事態宣言の月末までの延長方針が伝えられるなど国内でのコロナ感染拡大を懸念しての売りもでて売買交錯。結局82円の小幅高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では109円台前半での方向感に欠ける動きが継続。新規失業保険申請件数や、非農業部門労働生産性等の米指標が好調で、米ドル、米株高を支えた一方で、G7が中国を強くけん制する共同声明を採択し、バイデン政権が中国企業による米国投資制限を継続する可能性が高いと報じられるなど、ここへきて主要国と中国の対立が一段と先鋭化しつつあることがドル円の上値を重くしました。

テクニカルにはドル円は昨日からのドルの上値の重さから、一時一目均衡表の「雲」の中に突入、本日も「雲」の上限付近での取引が続いています。本日ドル円はここまでのところ108.89レベルの転換線に近いところでサポートされており、また、108.77レベルには21日移動平均線も位置していることから、大きく崩れる感じはないもののドル買い地合いはかなり薄れてきた印象です。

市場は今晩の米4月雇用統計発表待ち。米金融政策の先行きを占ううえで、既に短期のある程度のインフレ率上昇については容認する方針が明らかにされている現状で、もう一つの政策目標である「最大限の雇用」の達成状況が通常以上に市場の注目を集めています。市場の非農業部門雇用者数の予想は100万人の増加、失業率は前月から0.2%改善の5.8%がコンセンサスとなっています。

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