豪ドル/円、短・中期ともに豪ドル強気。85.20超えで終えれば一段の上昇へ。
5/4に発表された豪政策金利(キャッシュレート)は市場の予想通り0.1%に据え置かれました。また声明文の内容にもこれまでと大きな変化は認められず、為替相場に影響はありませんでした。しかし、6日に中国が、「中・豪の戦略経済対話を無期限停止する」と発表したことから、豪ドルは対ドルで0.77台半ばから0.7700近辺へ、対円でも84円台後半から84円台前半まで一時急落する場面がありましたが、足元の豪州経済が堅調なことや、翌日に米雇用統計発表を控えていることから、直ぐに買い戻されて7日現在、急落前の水準を上抜けて高値圏で推移しています。
チャートを見ると、日足は昨年10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは強い状態にありますが、85.10-20の抵抗を終値ベースでは上抜けきれておらず、これを上抜けて終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。一方下値も、84.00〜84.30ゾーンに日足、週足の抵抗があり、これを割り込んで終えない限り下値余地も拡がり難い状態です。但し、日足が83.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯、83円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は85.10-20、86.00-10に、下値抵抗は84.40-50,84.00-10にあります。21日移動平均線は84.05に、120日、200日線は81.33と79.13に位置しており、短・中期トレンドともに“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は陽線で切り返しましたが、85円台に乗せて越週しておらず、高値圏での揉み合いの域から上抜けていません。しかし、下値を切り上げる流れには変化が認められず、短期トレンドは強気の流れを変えておらず、週足の形状も安定しています。現状は揉み合い状態から上抜けきれていませんが85.20超えで越週した場合は、揉み合いから上抜けた反動で、上値余地がさらに拡がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は85.10-20,86.10-20に、下値抵抗は84.20-30,83.50-60にあります。83.50割れの越週で下値リスクが点灯、83.00割れで終えた場合は、日足、週足の抵抗を下抜けることにより、トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は80.15と76.29に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
5/6現在、31週、62週移動平均線は80.15と76.29に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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