ドル円、日経平均の3万円台回復を横目に急上昇。リスク選好の円売り強まる
〇ドル円本邦4QGDPの好調、ワクチン到着、日経平均3万円回復で一時105.42まで上昇
〇その後は米加休場で小動き、小幅反落
〇ユーロドルリスク選好のドル売りに1.21台前半で底堅い
〇ドル円テクニカルの地合い強く、ファンダメンタルズもリスク選好回復で円売り地合い
〇200日線での売りも相応に見込まれるが基本はドル高円安か
〇本日の予想レンジ:105.00ー105.70
海外時間のレビュー
15日(月)の外国為替市場でドル円は急伸。@本邦第4四半期GDP速報値(結果3.0%、予想2.4%、前期比)の力強い結果や、A新型コロナワクチン国内到着に伴う楽観ムード(新型コロナウイルスの接種開始→早期収束期待)、B上記@Aを背景とした日経平均株価の約30年ぶり高値更新(心理的節目3万円台の回復→リスク選好の円売り)が支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、日通し高値105.42まで上昇しました。しかし、200日移動平均線105.51をバックに伸び悩むと、米国やカナダがそれぞれプレジデンツデーとファミリーデーで休場となったこともあり(市場参加者の減少)、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、105.30近辺まで小反落する展開となっております。
15日(月)の外国為替市場でユーロドルは底堅い動き。@株高を背景としたリスク選好のドル売り・円売り圧力や、Aイタリアを巡る政局不透明感の後退(ドラギ前ECB総裁がイタリアの首相に就任)が支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、高値1.2145まで上昇しました。しかし、2/11に記録した直近高値1.2150をバックに伸び悩むと、米国やカナダが休場で市場参加者が減少する中、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、1.2130近辺まで軟化する動きとなっております。
本日の見通し
ドル円は2/10に記録した安値104.41をボトムに反発に転じると、昨日は一時105.42まで急伸しました。日足ローソク足が一目均衡表転換線を上抜けした他、強い買いシグナルを示唆する三役好転も継続しており、テクニカル的に見て「地合いは強い」と判断できます。ファンダメンタルズ的に見ても、新型コロナワクチンの本邦到着や、日経平均株価の3万円台回復など、リスク選好の円売りを意識させる好材料が増えつつあります(事実昨日はドル売り以上に円売りが加速。リスク選好局面でクロス円買いに繋がった)。以上を踏まえ、当方では短期的なドル高・円安を予想いたします。但し、上方には市場参加者が注目する200日移動平均線が控えている為(戻り売りも相応に見込まれることから)、アジア時間帯は一時的な反落リスクに注意が必要でしょう。一方、海外時間帯は、祝日明けのカナダや米国勢が参入する為、一転して動意付く可能性(特にドル高・円安方向)がありそうです(日本時間22:30に発表される米2月ニューヨーク連銀製造業景気指数に要注目)。
本日の予想レンジ:105.00ー105.70
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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