ドル円、新規材料に乏しい中、方向感に欠ける値動きが継続(2/12朝)

11日(木)の外国為替市場でドル円は方向感に欠ける展開。

ドル円、新規材料に乏しい中、方向感に欠ける値動きが継続(2/12朝)

ドル円、新規材料に乏しい中、方向感に欠ける値動きが継続

〇ドル円104円台半ばから後半で方向感なく推移
〇昨日は本邦祝日と中国の旧正月休暇入りで薄商い
〇ユーロドル伊政局不透明感後退で1.2149まで上昇後伸び悩む
〇ドル円安値圏での方向感に欠ける値動き続く
〇200日線トライの失敗、FRB当局者による早期テーパリング否定発言等ドル売り要因多い
〇本日の予想レンジ:104.30ー105.00

海外時間のレビュー

11日(木)の外国為替市場でドル円は方向感に欠ける展開。@パウエルFRB議長によるハト派的な発言(2/10のエコノミッククラブ)を材料に、欧州時間朝方にかけて、一時104.55まで下げ幅を広げるも、前日安値104.41をバックに下げ渋ると、A低調な米30年債入札を受けた米長期金利の上昇や、B米主要株価指数の下落を受けたリスク回避のドル買いが支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間6時10分現在)では、104.73近辺まで持ち直す動きとなっております(本邦祝日+中国の旧正月入りで全体的に薄商いが継続)。尚、この日発表された米新規失業保険申請件数(結果79.3万件、予想75.7万件)は冴えない結果となりましたが、市場の反応は限定的となりました。

11日(木)の外国為替市場でユーロドルは上昇後に伸び悩む展開。@パウエルFRB議長によるハト派的な発言や、Aイタリアを巡る政局不透明感の後退(イタリアの最大政党「五つ星運動」がオンライン投票を通じてドラギ前ECB総裁を首相とする新内閣樹立を支持すると決定)が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値1.2149まで上昇しました。しかし、一目均衡表基準線に続伸を阻まれると、B低調な米30年債入札を受けた米長期金利の上昇が重石となり、本稿執筆時点(日本時間6時10分現在)では、1.2132近辺まで軟化する動きとなっております。

本日の見通し

ドル円は2/5に記録した高値105.78をトップに反落に転じると、2/10には一時104.41まで下落しました。昨日は幾分持ち直すも上値は重く、安値圏での方向感に欠ける値動きが続いております。200日線トライに失敗したこと、一目均衡表転換線を下抜けしたこと等を踏まえると、テクニカル的には引き続きダウンサイドリスクに警戒が必要でしょう(105円をバックに戻り売りが強まり易いチャート形状)。ファンダメンタルズ的に見ても、FRB当局者による早期テーパリングを否定する発言(インフレの一時的な上昇は金融政策に影響を与えない旨強調)など、金融緩和長期化→ドル売りの基本路線はしばらく続くと考えられます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の軟調推移をインシナリオとして予想いたします(上方向は104円台後半で戻り売り、転換線105.09を抜ければストップ。下方向は104.40ー50ゾーンで押し目買い。104.40を抜ければストップ)。尚、本日も中国が旧正月(2/17まで)で休場となる為、アジア時間は動意に欠ける展開が見込まれます。海外時間は米2月ミシガン大消費者信頼感指数に注目。

本日の予想レンジ:104.30ー105.00

注:ポイント要約は編集部

ドル円、新規材料に乏しい中、方向感に欠ける値動きが継続

ドル円日足

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