米国大統領選挙について(11)

まぐれで大統領になった、トランプは、今度はロシアのバックが抑えられたので、再選はならず、凡人バイデンが当選した。

米国大統領選挙について(11)

激戦

まぐれで大統領になった、トランプは、今度はロシアのバックが抑えられたので、再選はならず、凡人バイデンが当選した。
11月7日午前11時24分CNN のキャスターの一人で、さえないオヤジのウォルフ・ブリツァーが、バイデン候補の勝利を宣言した。この男はバイデン勝利を宣言するにふさわしい、数あるCNN のキャスターの中でも最もさえない人である。興奮で声が震える中での宣言である。
その後各メディアのバイデン勝利の宣言が相次ぎ、11時40分には大統領の味方のフォックス・ニュースも追随した。
11月3日の選挙当日から夜中を除いて、ずっとテレビを見ていたがなかなか決着がつかず、最終的には僅差の、ペンシルバニア、ジョージア、アリゾナ、ネバダの開票が亀が進むようなスピードでバイデン:253(選挙人)VSトランプ:213のままほぼ一日経過した。
この状況でペンシルバニアをバイデンが制すれば同州の20人の選挙人を獲得し、273となり、538人の過半数270人を制してバイデン勝利となる。

火曜日の選挙、水曜日、木曜日とイライラしたが、木曜日の夕刻にはミシガン、ウィスコンシンで当初の劣勢を逆転してバイデン有利の状況がはっきりしたが決定打が出ない。
焦点のペンシルバニアは、水曜日の未明には60万票のトランプリードで、これはやばい、さらにあと4年間トランプの顔を見るのかと暗澹たる気分になったが、木曜日は15万票まで縮小してきた。次の金曜日は朝起きると3万票まで縮小、午前9時にはついにバイデンが追いつき+2万票辺りまで金曜日中に持って行った。
この急激な逆襲で、トランプ陣営では不正が働いたのではないかと見ていたが、実は圧倒的な民主党地盤のフィラデルフィアの票(圧倒的に郵便投票並びに事前の投票分で開票が当日分の後回しになった)は、80%バイデン、20%トランプぐらいの比率で開票が進むごとに差が縮小、ついには追いついて抜き去ったことになる。

これでバイデン勝利を確信したが、さらにそれから一日以上経過してやっとCNN のバイデン勝利宣言が出た。
トランプにしてみれば、水、木と開票の数字発表のたびに首を絞められるような感覚を味わったはずである。ごろつき大統領の最後に相応しい世間の仕打ちである。
一方凡人バイデンは空前の75百万票を獲得した。
全く魅力に欠ける、これといった政策提案もない老人のバイデンが勝利したのは、いかに反トランプの流れが大きかったかという証左である。
熱烈なトランプファン(これは基本的には人種差別主義者)が70百万票とこれも史上第2位の得票をもたらしたが、それをさらに上回る、まじめな投票者がいることが分かり、米国民主主義の危機は救われた。反トランプの投票者の意見には4年間で疲れ切った(EXHAUSTED)という声が多かった。毎日のようなトランプホワイトハウスの混乱(CHAOS)は定見というものを持たない大統領がすべてREACTIONERY(反動的)に事を決めるので、朝令暮改とまでいかなくても、翌日には違うことをいうのが平気で、まったく信用できないという混乱である。

マンチャイルド(大人子供)

10月の選挙演説でトランプは、バイデンは47年間の政治家人生において、何の治績も上げられなかった最低の大統領候補だと嘲った(ある程度当たっている)。トランプは、その最低の候補に敗れることでいみじくも自ら最低の大統領と認めざるを得なくなった。愚かな男である。
明らかに敗戦したにもかかわらず、CONCEDE(公式発表の前に敗北を認めること)しないで、毎日ゴルフをやっている。公式の場には一度も出てこない。あれだけ顔を見たくなくなるほど出たがり屋のトランプがふてくされて顔を見せないのである。
勝者バイデンを祝福するわけでもなく、子供のようにふくれて駄々をこねているわけだ。
勿論いろんなところで形だけは訴訟を起こしているが、ほとんどが愚にもつかない内容で、ただの負け惜しみである。最低の種類の人間である。
日本古来の美学である武士道から見ればまさに、歴史に残る醜悪さである。

時あたかもウィルス禍は第2波に入り、全米で毎日1千人以上の死者が出ている。
政権の最高責任者として、その悲劇に全く関与せず、子供のようにふくれている。
あきれ返って物も言えない。
最も一部の専門家に言わせると、これは戦線を長引かせることにより、大統領退職後の稼ぎ(財団設立)をよくするためという話もある。
何せトランプはこの1−2年で4億3千万ドルの借金の期日が到来するといわれている。
財団成立でクリントンのように大儲けして借金返済の足しにすると、その専門家は話している。

今後の見通し

筆者は民主党のトライフェクタ(大統領、上院、下院を制すること)を予定していたが、下院は多数をキープしたが、共和党との差が減少、上院は共和党の善戦で、民主党は48議席の確保にとどまった。共和党は50議席である。
この状況ではバイデン新政権の主要政策はことごとく上院で拒否されて、オバマ政権の失敗の再来になる。
何とか50−50のタイまで持ち込めば、上院議長がカマラ・ハリス副大統領なのでキャスティング・ヴォートを握ってぎりぎり上院を制することができる。

そこで大事なのがジョージア州の連邦上院議員の決選投票である。
ジョージア州では50%以上の得票率をとらないと上院勝利が認められず、決選投票が必要になる。現職の共和党上院議員パーデューは49.8%の得票で50%に足せず、1月5日に予定されている決戦投票に臨む。対する民主党候補のオソフは、今回選挙ではほぼ互角であったので決戦投票での勝利を狙っている。
さらにジョージアでは上院議員欠員の際に共和党州知事の指名で2019年に就任した上院議員の本選挙も1月5日に予定されており、1月5日に向けて民主党は上院2議席獲得のチャンスがある。
そうはさせじというのが共和党で、この1月5日のジョージアのダブル上院選挙が米国政治の焦点となる。民主党が2議席をとれば、バイデン政治がぐっとやりやすくなる。
バイデン政権の先行きを占ううえで大事な関門である。

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