英国株へのシフト
昨日は今週月曜のシティグループのレポートで来年のドル下落について書かれていたことから実際にドルインデックスの現状をテクニカルな観点から見てみました。
同レポートではドル安だけでなく、米国債が下落し長期金利が1.25%に向かうであろうことや、米国株から英国株へのポートフォリオのシフトということも書かれていて、総括すると米国売り、いわゆるトリプル安の可能性を指摘しているものとなっています。
ここで面白いと思ったのが米国株を売って英国株を買うというポートフォリオのシフトです。たしかに英国株はブレグジットの不透明感もあって上値が重たい動きが続いてきたいっぽうで、今年の米国株は主要3指数が全て史上最高値を更新するといった状態で明らかに動きに違いがあります。
今回はNYダウとFT100の月足を見て両株価指数がどのような動きをしてきたのかを見てみます。
上段がNYダウ、中段がFT100、下段がNYダウ÷FT100の比率です。指数の上下はあるもののこの20年間、一貫してNYダウの上昇率が大きいことからNYダウとFT100の比率も一貫して上昇し、このチャートでは2001年の1.78から直近では4.76とかなり大きな開きとなっています。
FT100の上昇のきっかけがあるとすればブレグジット後の通商協議がまとまり英国にとって良い方向で事が運ぶということくらいしか考えられませんが、どちらかというとNYダウに大きな調整が入ってFT100にはあまり調整が入らないという方向のほうが可能性があるかもしれません。今すぐのテーマでは無いものの来年の株式市場を考える上で、気にしておきたいと思います。
- キーワード:
関連記事
-
その他
Edited by:若林 栄四
2020.11.10
米国大統領選挙について(11)
まぐれで大統領になった、トランプは、今度はロシアのバックが抑えられたので、再選はならず、凡人バイデンが当選した。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。