オーストラリア2018年第2四半期消費者物価指数結果
主な要因
オーストラリア統計局は7月25日に2018年第2・四半期の消費者物価指数(CPI)を公表しました。内容は四半期ベース比では+0.4%(予想+0.5%)、前年比ベースでは+2.1%(同+2.2%)となり、四半期・前年共に予想を下回りました。年率では中銀のインフレ目標値圏を回復しています。公表後は小幅の豪ドル売りになりました。
前年比でみると、大きな下落要因引き続きは衣料・通信で、次いで家具住宅関連となっています。これらは物価上昇の足を引っ張っており、第1四半期と同じ項目です。
一方で、上昇要因はアルコールやタバコ、住宅・教育・輸送・健康関連となっています。
前年比ベースCPIと中銀政策金利推移…緑の線は中銀のインフレ目標金利値
2016年4Q以降はCPI>政策金利を維持しています。
第2四半期CPIの年率は中銀目標レンジ下限を若干上回りました。それでもまだインフレ懸念心配する水準ではありません。ある程度右肩上がりのトレンドが必要になります。
中銀見通しでは、年央から年末にかけてCPI上昇を予想しているので、目標レンジ内中央に向かっていくものと思われます。
豪州経済は、雇用拡大・賃金微増・インフレ微増・豪州ドル安で非常に良い環境にいます。今後は米中貿易摩擦の拡大により、豪州の主要輸出先の中国に影響がでることが予想されます。
為替は、発表前に0.7435〜40米ドルで推移していましたが、発表直後に0.7450米ドル手前まで小幅買われましたが、予想下回る数値に0.74米ドル絡みまで反落しています。
上限は0.7430〜40米ドルの抵抗線に止められ、下限は0.7370、0.7340〜50、0.7310米ドルの順にサポートあります。
豪ドル安トレンドラインは0.7260〜0.7530米ドルにありますが、その前の0.7310〜0.7440米ドルの収斂を続けています。(7月25日13時30分、1豪ドル=0.7400米ドル)
オーダー/ポジション状況
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