オーストラリアの2017年第2四半期GDP(出所:オーストラリア統計局)
本日(6日)発表された2017年第2四半期GDPは予想通りの結果になりました。
前期比伸び率…+0.8%(予想+0.8%)
前年比伸び率…+1.8%(予想+1.8%)
豪州統計局の発表内容を見ますと、
前期比 前年比
最終需要 +0.8% +2.6%
固定資本形成 +1.5% +1.8%
貿易 ▼6.0% +14.9%
実質可処分所得 ▼1.0% +4.0%
第2四半期GDPは、第1四半期の急増した貿易黒字の減少(と言っても昨年よりはかなり好数値ですが)がGDPの上昇を妨げた格好になっています。但し、前年比では大きなプラスとなっています。また、同時に発表される実質可処分所得がマイナスになりました
(1)四半期の伸び(緑の棒線)と前年比伸び(黒の折れ線) (出所:豪州統計局)
同時に発表された貯蓄率は実質賃金伸びの低さを反映して、前期5.3%から今期4.6%に下落しています(下図2)。失業率改善しても可処分所得の伸び低下で、消費は低迷しています。尚、下図の開始時期(赤い線)が前回と違っているのでご注意ください。
(2)貯蓄率(出所:豪州統計局) (前回:2017年第1四半期)
豪ドル/米ドルの相場はGDP発表前に1豪ドル=0.8020米ドル付近で推移していましたが、発表後には0.7990〜95米ドル絡みまで売られ、現在は更に10ポイント程度下がっています。
右肩上がりトレンドライン(0.7890〜0.8030米ドル)のほぼ上限から反落しています。昨日の上昇はドル全面安が材料で、豪ドルも抵抗線まで上昇しましたが、GDPが予想通りとなり持ち高調整した形です。
勢いとしてはまだ0.8070〜80米ドルのダブルトップを狙える形になっています。この場合はトレンドラインに沿ったゆっくりとした上げか、一度に上抜くかとなりますが、米金利が一段の軟化(10年債が2%絡みまでの低下の場合)の時は後者になりそうです。
下値はトレンド下限切りで0.7800〜10米ドルの可能性が高くなります。(9月6日13:20、1豪ドル=0.7984米ドル)
オーダー/ポジション状況
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