ユーロ圏・米国の11月PMI景況指数速報値
来週月曜日、ユーロ圏及び米国の11月PMI指数速報値が東京市場休場の中で発表されます。前回10月の欧州PMIは製造業が予想を上回り、サービス業は予想より小幅悪化しました。しかも、そのサービス業は依然として好悪判断基準の50を下回っています。今月に入り、欧州はコロナ感染者数の増加により、ロックダウンする都市が増えていますので、PMIの結果は予断を許さなない様相です。尚、予想数値に関しては、月曜日に直近数値の再確認をお願いします。
ユーロ圏11月PMI指数
11月の製造業・サービス業共に10月よりは悪化する予想です。ウィルス感染拡大の様相ですので、悪化はやむなしと思いますが、結果が更に下回るとユーロの相場に影響が出てきそうです。
（１）ユーロ圏製造業PMI景況指数
（今回発表予想）2020年11月20日16時現在予想値
（２）ユーロ圏サービス業PMI景況指数
（今回発表予想）2020年11月20日16時現在予想値
米国11月PMI指数予想
（東京時間23時45分発表）
製造業 10月は53.4 11月：53.3（レンジ52.0〜54.0）
サービス業 10月は56.9 11月：56.0（レンジ54.0〜57.0）
10月の米国PMIはユーロ圏よりも製造業・サービス業共に上回りました。また、11月予想も欧州同様に悪化する予想になっていますが、欧州ほど悪くはなく、製造業・サービス業共に50を越えています。欧米間の景況感格差が広がっています。また、米国の10月ISM指数が予想を上回った（下図灰色の折れ線）ので、今回のPMIもそこそこの数値になりそうです。
下図は3地域の製造業PMI指数（米はISM）です。欧州は今回小幅ダウンの予想になっています。日本のみ50未満で回復の兆しが見えていません。
ユーロ製造業PMI指数（青）と米（灰）ISM製造業指数、日本（オレンジ）PMI製造業指数
（こげ茶：50）青の矢印は11月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
下記チャートはユーロドルの日足です。8月以降はラインA（＝1.1920）とラインB（＝1.1610）で横流れを継続していますが、短期的にはラインC（＝1.1910）とD（＝1.1800）の間で3角保合いを形成し、現在はユーロが堅調になっています。
もしCを抜ける様ですと、直ぐAがありますが、狙いはE（＝1.1975）とダブルトップの1.2011になります。
逆に下抜けた場合はB方向で、この間の1.1770、1.1710にサポートがあり、後者が強くなっています。
今日の週末の値動きと来週初、東京市場休場中の値動きがどうなるか注目されます。
（11月20日16:30、1ユーロ＝1.1875ドル）
オーダー/ポジション状況
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