パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール)
(東京時間では2020年8月27日木曜日22時頃からの予定)
米国東部時間8月27日午前9時(木曜日)、ジャクソンホールでFRB議長のオンライン講演が開催される予定になっています。
大方の市場参加者は8月19日(FOMC開催は7月28.29日)に公表されたFOMC議事録内に沿った内容に留まり、サプライズはないだろうという見方です。
議事要旨の主な視点としては、
・経済は6月以降回復の兆しはあるが、まだ弱い。
・コロナウィルスの今後の状況次第では依然として不透明で、先行き不確実性が高い。
・インフレは2022年にかけて上昇するもまだ弱い状況が続き目標の2%には届かない。
・イールドカーブコントロールは潜在的コストが掛かり、恩恵が少ないとの見方で採用はしない。
等となっています。
さて、今日の講演ではサプライズとして、もしあるとしたらパンデミックが再拡大した場合に追加緩和策を取ると明言し、そしてその場合に可能性ある具体策に言及するかとなりそうです。
その策としては、
@ FRBのマンデートである最大雇用とインフレの内、後者のインフレは目標とする2%には当分届かないので、まず雇用を一層拡大する策について。
A 今後のコロナウィルス状況次第で、リセッションと戦うために一段と利下げする場合の指針や基準を示すか。
となりそうです。この他にもまだサプライズがあるかもしれませんが。
相場は8月19日(FOMC議事録公表日)に、ユーロが対ドルで寄値1.1946から終値1.1837と100ピップス以上売られました(下記チャート:青の矢印)。この日、イールドカーブコントロール策を当面不採用の内容から米金利高となり、この日のユーロ売り材料の1つになりました。そして18日まで一本調子だったユーロ高が、19日を境にレンジ相場となっています。その意味で、サプライズがない場合には、為替相場は様子見か株価の推移に左右される可能性があります。万一サプライズとなった場合は米金利軟化方向と思われます。
ユーロドルの日足チャートを見ると、A(=1.1700)とB(1.1960〜66)で横這い推移となっています。流れはラインC(=1.1650)に沿ってユーロ高で、Cと平行のD(=1.2100)がトレンドラインになっています。従いまして、Bを抜ければトレンドに沿って、D方向、逆にAを切ればCが次のサポートになります。もしCも維持できないとE(=1.1440)辺りが次の視野に入ります。
尚、フィボナッチのリトレースメントで、23.6%は1.1653、38.2%は1.1458になり、上記のAとEにそれぞれ相当します。
(2020年8月27日13:30、1ユーロ=1.1835ドル)
オーダー/ポジション状況
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