米7月消費者物価指数(CPI)の予想(20/8/12)

日本時間2020年8月12日21時30分に発表予定です。

米7月消費者物価指数(CPI)の予想(20/8/12)

米7月消費者物価指数(CPI)の予想

本日、米国7月消費者物価指数(CPI)が公表されます。3月〜5月までの期間は連続マイナスでしたが、6月に持ち直し、7月予想も前月比ではプラスですが伸び方が鈍化しています(下図1)。また、下図2のCPIコアとFRBがインフレ参考値にしているPCEコアは年率ベースで下降を続けており、FRBのインフレ目標値2%からは一段と乖離しています。
11日のNY市場で卸売物価指数が予想を上回る結果になったことから、米10年債は10日の引け0.57%辺りから一気に0.66%まで上昇し、債券が売られました。今日のCPIでどの様な受け止め方をするか注目されます。

米7月消費者物価指数(CPI)の予想

2020年8月12日10時現在予想

(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移

(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移

(青い矢印は今回の予想値、赤はゼロ)

上図(1)は前月比ベース(全体)の推移を示しています。7月は予想通りでもまだ6ヶ月移動平均線(オレンジ)は▼0.05%となっており、水面下になっています。

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移

(赤はFRBのインフレ目標値2%、緑より右は今回予想値)

上図の前年比ベースのCPI(青)とPCEインフレ(オレンジ)のコア数値は依然として右肩下がりを継続しています。
(注:CPIは米労働省統計局が発表し、PCEは米商務省統計局が発表します。PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広くFRBのインフレ指標に採用されています。)

下図はユーロドルの日足です。3月中旬の底値からA(=1.1000)に沿って上昇し、5月中旬にB(=1.1530)、更に7月初旬にはC(=1.1820)と上げ方を加速させましたが、2008年からのユーロ安抵抗線である1.19(ほぼD=1.1916)に止められて、ユーロ高からの調整をしています。月曜日にCを切ってしまい、現在はE(=1.1700)とDとの横流れで時間調整しています。もし、Eを切ってくると、途中1.1630付近にサポートがありますが、B、F(=1.1440)方向迄下値余地が広がります。
3月底値が1.0638、直近高値が1.1916ですので、1/3押しで1.1428ですので、ほぼFに相当します。まずはサポートEでの動きを見てからになりそうです。
もし今日のCPIで予想中間値を上回り、レンジ上限辺りが出ると、昨日の卸売物価指数の様に米金利に影響しますので、この場合はユーロの底値を模索する動きが強まりそうです。

(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移 2枚目の画像

(8月12日12:50 1ユーロ=1.1722ドル)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る