A$円、短期は小反発の可能性を残した状態。中期トレンドは“A$弱気”の流れ。
対ドルでは豪ドル高 対円では豪ドル安
オーストラリアは世界経済が先行き不透明な中でも、緩やかな拡大基調が続いており、第一四半期GDP成長率も前期比+1.1%と高い伸びを示しています。引き続き、住宅市場や消費も好調なことから、為替相場は対米ドルでは上昇傾向にありますが、対円では円高傾向がより強い展開となっており、一段の豪ドル安により警戒が必要です。
チャートを見ると、日足は6/6に2月来の安値となる78.04を付けた後、好調な経済指標を受けて80円台までの回復を見たものの、80円台の上値も重く79円台での低位揉み合い状態が続いています。一方で、78円台には中期的な下値抵抗ポイントの厚いポイントでもあることから、これを攻め切れずに何度か跳ね返されており、69現在78〜80円のレンジ内での揉み合いから抜け出していません。21日移動平均線は79.45にあり、これを挟んで上下動を繰り返していますが、80.50〜80.80ゾーンに強い上値抵抗があり、これを上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い形です。また、78円台を守りきれずに終えた場合は76〜78円ゾーンを中心とする新たな下げトレンド入りの可能性が点灯します。
下値リスクを残した状態
一方直近の週足は、上ヒゲがやや長い陰線となり、単体では下値リスクのやや高いものです。また、上値を切り下げる流れからも抜け出しておらず、週足、月足ともに豪ドル弱気の流れに変化が認められず、豪ドルの戻り売りの流れを変えていません。今週は週初の下値トライで78.00-10の下値抵抗に跳ね返されており、反転、上昇に転じていますが、80円超えの抵抗を上抜け切れずに押し戻されており、下値リスクを残した状態です。
中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりなし
今週の週足ベースで見た強い上値抵抗が80.60-80にありますが、これを上抜けて越週した場合は下値リスクが若干軽減されて80〜82円のレンジ内での展開となる可能性が高くなります。逆に78円割れの越週となった場合は下落余地が更に拡がり易くなり76円方向への新たな下落トレンド入りの可能性に注意を要します。31週、62週移動平均線はそれぞれ83.66と87.14にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。
豪ドル/円【週足】
オーダー/ポジション状況
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