シカゴポジション(CME)222
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年3月17日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは4週連続でショートを積み上げてきましたが、5週目でネット25,300枚のショートカバーをしてきました。内訳はロングが10,500枚減、ショートは35,800枚減で、総枚数は一気に46,300枚減になっています。2週前の過去最大だった18万枚から10万7000枚と40%も落としています。為替相場の乱高下でとりあえず利益確定の動きとなった模様です。
しかしながら、チャートを見ると、相場は大きく豪ドル安になっており、シカゴ以外の根っこのポジションを動かしている感じです。23日13時現在のスポットは0.5762米ドル付近ですので、先週締日の0.5996米ドルよりも更に234ピップスも豪ドル安となっています。短期の豪ドル安が小休止するには赤いトレンドライン下限の0.6450、黒の抵抗線0.6510米ドルを明日の締日以降で越えることが必要です。しかし、まだかなり上値余地がありますので、そこまでの戻りは厳しくなっています。
実際の相場は先々週にそれまでの豪ドル安トレンドライン(0.6340〜0.6570米ドル)下限を抜いたので、先週のコメントで2008年10月の0.6006米ドルが最初のサポート、次いで1998年8月の0.55米ドルとしました。丁度後者のポイントでダブルボトムになっています。しかも週足では0.55〜0.58米ドルと300ピップスもの長い下ヒゲとなりました。とりあえず下値トライは一度失敗した形になっています。今週は非常に重要な週になりそうです。短期から長期まで豪ドル安トレンドは変わりないものの、もし今週末も0.58米ドル以上で終わると、暫くはショートカバー先行の相場になりそうです。その場合でも豪ドル続伸につなげるには最低でも0.60米ドルを越えて終わることが重要です。一方で、まだ下値リスクの方が大きいので、0.5700〜10、0.5650〜60米ドル辺りのサポートを探る動きが先行しそうです。
(1豪ドル=0.5757ドル、3月23日14:00)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.03.24
豪州中銀金融政策記者発表(2020年3月19日公表済)
豪州中銀は3月の金融政策会合に続き、19日に緊急利下げを公表しました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。